CSV(Creating Shared Value)

CSV。「共通価値の創造」とか、「共有価値創造」と言われます。僕はシェアーなので「共有価値創造」のほうがしっくりきます。

さて、というわけで、2012年のCSVを振り返るのにもってこいな記事をまとめてご紹介。

本人のインタビュー記事のアドレスも紹介しているので、このページをブックマークしておけば、CSVのだいたいはわかります。

情報量がかなりあるので、お時間のない方はブックマーク等をしていただき、ゆっくり自身の知識と照らし合わせながらご覧下さい。

2013年版のCSVまとめ記事「マイケルポーターの戦略CSRとCSV(Creating Shared Value)を深く学ぶための良記事10選[2013年版]」はこちらからどうぞ。

また2013年12月に発売した拙著『この数字で世界経済のことが10倍わかる–経済のモノサシと社会のモノサシ』でも簡単に紹介させてもらってます。

CSV(Creating Shared Value)考察

マイケルポーター氏インタビュー

CSRの呪縛から脱却し、「社会と共有できる価値」の創出を
CSVを提唱する、マイケルポーター氏本人のインタビュー記事。

社会問題の解決と利益の創出を両立 企業に新たなビジネス機会をもたらすCSVとは
2013年1月9日のインタビュー記事。

次世代型CSR? マイケル・ポーターが提唱するCSVという考え方
インタビュー動画の翻訳とまとめ。

CSVのオピニオン

ブランドとしての価値を高める、CSRとCSV(Creating Shared Value:共有価値創造)再考
私たちは、何に“価値”を見出しビジネスをしているのか。顧客は、私たちの何に“価値”を見出し購入しているのか。

CSV(Creating Shared Value:共通価値の創造)とは
【Economic Value】 ⇔ 【Social Needs】という、価値創造について。

企業評価を高める!CSVでブランドを確立する3つのポイント
「環境配慮という価値を共有する」ことの意義とは何か。

CSRとマイケルポーターのCSV(Creating Shared Value)
ミルトンフリードマンとCSRとCSVの話しです。

CSR(企業の社会的責任)からCSV(共有価値の創造)へ。そして、なぜか、イクメンとネットスーパーの話。
CSVの成功事例の紹介も。

CSRとCSV
CSRとCSVの共通概念とは何か。

マイケルポーター大先生のCSR批判を考察する
自身で最強の経営論だった“戦略的CSR”の否定という、矛盾の解決は本当にできたのか?

CSVと競争戦略

おもしろいCSV”と、競争戦略と、社会貢献について考えてみた
競争戦略の未来はどこにあるのか。

CSR経営の時代は終わった?経営の未来を見つめる良書「世界の経営学者はいま何を考えているのか」
経営学において、ポーター氏の理論は通用しない?

グリーン経営とは何か?サスティナビリティ戦略構築の3つのポイント
サスティナビリティで価値を作るということ。

思考に歴史あり!マイケルポーターの「FFA-CSR-CSV(creating shared value)」の遍歴再考
CSRからCSVへの変化は何をもたらしたのか。

CSVの解説

▶社会問題解決と競争力強化を両立するCSV
CSVの3つの方向性とは何か。

▶「役に立ちたい」という思いからすべては始まる
CSRからCSVへ移行しても基本は変わらない。

▶バリューチェーンのつながりが新たな可能性を開く
「バリューチェーンの競争力強化と社会への貢献の両立」は可能なのか。

▶地域が強くなれば、自社も強くなれる
地域社会との共創がブランドを作り上げる。

▶企業が社会課題解決の主役となる必然と広がる可能性
東日本大震災を自社がCSVに取り組む契機になった。

今こそ「CSRの呪縛」からの脱却を!
既成概念をフラットにし、“価値の定義”を今一度見直そう。

世界のCSR / CSVの先進事例を振り返る「Social Innovation Highlights 2012」
世界の最新CSVらしき事例の紹介。

まとめ

CSRはこれだから、CSVこそやらなきゃね。って「CSRは死んだ」論は聞き飽きました。

CSRに詳しい人は、みんなCSVをせよ!の大号令。僕も反対はしませんが、賛成もしない。マイケルポーター氏はCSRの否定から、CSV論を導きだしましたが、CSRとCSVも共通点もたくさんあるわけですし。

CSRとCSVの差を誰より明確に示した所で、何か新しい価値が生まれるわけでもないですから。ポーター氏が言っていることの伝言ゲームに興味はないです。CSRでもCSVでもいいけど、私たちは、何に“価値”を見出しビジネスをしているのか、顧客は、私たちの何に“価値”を見出し購入しているのか、そのあたりの「正しい“問い”をたてる」ことが重要なのかもしれませんね。

追記:2015年3月・関連記事
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