GAPのCSR事例
先週から、ファッションブランドのGAPがリサイクル&クーポンキャンペーンを始めています。
なんとデニム(他社製もOK!!)を持ち込むだけで、30%オフのクーポンを貰えるそうです。
顧客もクーポンで満足、GAPも新規購入&PRで満足、地球も満足(?)な“三方よし”的なCSRプログラムなようです。
GAPのCSR事例
GAP|デニム・リサイクル・プロジェクト
期間中に、ご不要になったデニムをGapストアにお持ちください。不要なデニムはGapブランド以外のものでもOK!ストアへお持ちいただくと、定価アイテム1点が30%OFFになるクーポンと交換致します。
みなさまからお預かりしたデニムと温かいお気持ちは、NPO法人日本救援衣料センターを通じて、世界各地で衣料を必要としている難民・避難民の方々へ贈られます。
(デニム・リサイクル・プロジェクト)
実施期間は、8月19日(月)~9月16日(月・祝)まで。クーポン有効期間は、8月19日(月)~9月30日(月)までと一ヶ月ちょっと。早めのアクションが必要っす。
やはり、クーポンの影響は大きい気がします。しかも、30%ならかなりお買い得ですよね。僕も履かなくなったデニムがあれば…。まー、GAPは時々行くので普通に買います。いや、買うならバナパブか。
このアクションは素晴らしいのですが、一つ残念な点があります。GAPさんは、日本語のCSRコンテンツがないんですよね。
▼英語版はこちら
Social Responsibility
「【企業紹介】CSRが高く評価されているGAP.Inc」を読むに、海外では評価も高いとのこと。もったいない。日本では、評価しようがないという(笑)
「日本のNGOはお上品だから、ツッコミが少ないしなくてもいいよ」みたいな感じなのでしょうか。もったいない。
ユニクロのCSR
では、他の事例はどうなっているのか。
例えば、ユニクロのリサイクル・プロジェクトも有名ですよね。以前からユニクロのCSR活動として継続的に取り組んでおり素晴らしいと思ってます。
UNIQLO RECYCLE from UNIQLO on Vimeo.
ユニクロはデニムだけではないようで、様々な衣料品を受け付けているようです。また、ウェブでのコミュニケーションというか、デジタル・マーケティングが上手いですよね。
しかし、店舗やウェブを見る限り、クーポンはないんですよね。リサイクルのためにユーザー・インセンティブは必要だと思うんですが、どうなんでしょうか。
このあたりは、どこまでCSR活動をプロモーションと位置付けるかという戦略の差だと思うのですが。コーズマーケティング要素は、今回で言えば、GAPのほうが強いです。
アパレル系では、「エシカル」がホットなワードでもありますし、大手の皆様も「ファッションで社会貢献!」のビックウェーブに乗っていただけると、世の中がもう少しハッピーになる、かも、しれませんね。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
アパレルは典型的な労働集約型であり、素材等もさることながら、ブラック企業になりがちな業態ではあります。
ですので、飲食業やアパレル業の場合、素材や食材をきちんとリサイクル(3Rなど)し、なおかつお客様も従業員も含めた対人的なCSRも積極的に行う必要がありますよね。
CSRレポートを制作するには大手の場合、数百万の予算がかかることが多いですが、そこまででなくとも、CSRページを1ページでもいいので制作し、ウェブ閲覧をする人にきちんと情報を届けた方がよろしいかと思います。
ある意味、対照的なCSRコミュニケーションの事例ですが、アパレル系の方は学びが多い事例かと思います。
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