企業価値をはかれ!
競争優位性を明確にするCSRフレームワーク「VRIO分析」。
僕が企業価値(内在価値)を明確にするために使うフレームワーク。
マーケティング分野では結構有名なヤツですよね。
「俺はCSR畑1本だからそんなの知らない!」とか思ってません?
大丈夫です。一緒に復習していきましょう!
これらのフレームワークに整理する事で、
競争優位性を明確にできます。
経営資源を分析する事で、
改善すべき点が明確になります。
VRIO分析
Value(経済的価値) 顧客にとっての価値は?
Rarity(希少性) 独自性はあるのか?
Inimitability(模倣困難性) すぐマネされないよね?
Organization(組織能力) 組織力はどうなの?
以下、詳しく見ていきましょう。
VRIO分析
1、Value(経済価値)
市場において経済的な価値があると、
ステークホルダーに認識されているかどうかを分析します。
誰も欲していないようなCSR活動は価値がありません。
CSRにおいては、Valueは社会的価値とするほうがわかりやすいかも。
この項目を分析するときは、KPIとかSROIを理解しておく必要があります。
参照:20億円の寄付に!アサヒビールのCSR・コーズマーケティング「うまい!を明日へプロジェクト」
2、Rarity[Rareness](希少性)
市場において希少性を発揮しているかどうかを分析します。
希少性が薄ければ、ステークホルダーにとって、
“代替え可能な企業”となってしまいます。
だって、御社も同業他社A社も同じであれば、
第三者からしたらどちらの企業と取引しても変わらないし。
ステークホルダーに“御社がいいんですっ!”って言われたいですよね?
参照:世界にたった1人のヒーローなんていらない。CSR推進企業パタゴニア流の未来の描き方
3、Imitability(模倣可能性)
経営資源が模倣、つまり真似をしやすいかどうかを分析します。
模倣しやすい場合は、現状で経営資源に差があるとしても、
時間の問題で競合に追い付かれる可能性があります。
木を植える環境活動。
それ自体を否定はしませんが、どの企業でもできますよね?
“日本で、世界でウチしかしてないCSR活動”ってなんでしょうね。
それを実行できると、金額や規模で他社とCSRを競う必要がなくなります。
CSR的ブルーオーシャンの、完成でございます。
参照:GoogleのCSRコンテンツが超絶すぎるっ!世界を本気で変えにいく「Google Giving」
4、Organization(組織)
企業の経営資源を有効に活用できる組織体制になっているのかどうかを分析します。
組織が整っていないとせっかくの経営資源が宝の持ち腐れになってしまいます。
CSRは組織で行うものです。
バックオフィスのスタッフは参加しなくていい、
なんてことはありません。
最近で言えば、
組織体制なんかが一つのアクションなのかも。
CSR部(CSR委員会)を設置するとかね。
参照:CSR部こそCSR以外のことにも目を向けるべき!?CSR部の問題点と未来の形
まとめ
いかがでしたでしょうか。
マーケティングなどにおいては、どの企業の分析していると思いますが、
CSRとなると、横並びでみんな環境活動活動しかしませんよね。
なぜでしょうか。
CSRも企業活動なのにね。
このVRIO分析で、CSR活動を分析すると、
意義のある活動へのヒントが見えてくるかもしれません。
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