アサヒビールのCSR・コーズマーケティング
あなたはコンビニで買える、コーズマーケティング商品があるのを、
いくつくらい知っていますか?
今回は、アサヒビールの事例をご紹介します。
今回取り上げたのは、
僕がスーパードライが大好きだからという理由ではありません(笑)
取組みとして、学びが多いなぁと思ったからであります。
記事を読み終える数分後には、
きっとあなたの気持ちはスーパードライに向いていると思いますけどね(笑)
CSR・コーズマーケティング
くだらないCSR活動・コーズマーケティングを、
僕が紹介するはずありません。
アサヒビールのCSR・コーズマーケティング「うまい!を明日へプロジェクト」
のグッドなポイントを3つにまとめて考察してみました。
1、地域とのつながり
例えば、僕の地元・長野県を例に見てみましょう。
アサヒビールは、長野県内で販売した「アサヒスーパードライ」対象商品1本につき1円を長野県に寄付し、高山植物の保護や木道、道標などの整備にお役立ていただきます。
平成22年秋に実施した「うまい!を明日へ!」プロジェクト第4弾では、758万9,858本のご愛飲をいただきました。1本につき1円、合計758万9,858円を、信州の山岳環境の整備・保全活動にお役立ていただきます。(※第4弾の結果)
(ウェブサイトより)
この“長野県”での消費が長野県の役に立つ。
この仕組みってあまり見ないですよね。
東京で買っても、特定の地域の環境保全になるってパターンがほとんど。
地域でお金が回る仕組みを、
コーズマーケティングで実践できる企業って少ないのではないでしょうか。
BtoCビジネスというのもありますが、
コンビニでも買える商品がコーズマーケティング商品というのは、
消費者としても参加しやすくて良いです。
非常に学びのある視点です。
2、継続
2009年春から継続的に取り組んでいるそうです。
東日本大震災(2011年3月)以降に、
コーズマーケティングに取組む企業が増えたのは言うまでもありませんが、
それ以前から何年も継続しています。
不景気だからなどと言い訳をしてCSR活動を止めることは簡単です。
でもその程度の活動だったのかと思わざるを得ませんよね。
コーズマーケティングなら、初期投資がある程度抑えられるのはあります。
成果報酬型といいますか、売上が伸びなくても、寄付も比例しますから。
大手でも期間限定のコーズマーケティングが多い中、
すばらしいと思います。
3、インパクト
約20億円。
一つのプロジェクトでこれだの金額を作れる例は多くありません。
数百万、数千万レベルならゴロゴロあるんですけど…。
多くの人が同様のことを言うと思いますが、
CSR活動においてインパクトは非常に重要なのです。
だって、やってもやらなくても社会に与える影響が小さいなら、
その意義だって認められにくいじゃないですか。
もちろん、大手だからできる金額というのはあります。
社員数人の飲料メーカーではこの金額は無理でしょう。
でも金額だけが、インパクトと思うなかれ。
アドボカシーも含めて、たった数人のプロジェクトが、
社会を変えることだってあるんです。
KPIの設定次第ではありますが、
金額としてのインパクトはやはりすごいと言った所です。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
大手の活動になれば、商品あたり1円の寄付でも、
継続すれば、20億円にもなるんですね。
もちろん、チャリティー的なこのCSR活動をしなければ、
プロジェクト運営コストと20億円が浮く訳でして。
それでも、活動を継続しようとする姿勢は素晴らしいですね。
あなたの給料を考えてもらえばわかりますが、
20億円を費やすって、簡単なことではありませんよね。
僕は、ビールが大好きですが、
実はこの活動を知る前から「スーパードライ派」でございます。
CSR部の人と名刺交換したことあるけど、
中の人と話した事あったり、活動を見たりすると、
「スーパードライ派」をやめられなくなっちゃいますね。
さて、今夜のスーパードライを買いに、
スーパーに行ってこよっと♪
うまい!を明日へプロジェクト