日経の総合企業ランキング

日経の総合企業ランキング「NICES(ナイセス)」の2015年版が発表されましたのでシェアします。

時価総額の増減など「投資家」、認知度など「消費者・社会」、多様な人材活用など「従業員」、成長性をみる「潜在力」の4項目で点数を付け、合計して総合順位を決めた。なお昨年度まで別々だった「消費者・取引先」と「社会」を統合し、広く世間一般の評価を反映する項目とした。

CSR評価の項目もいくつも入っており、CSR関係者も結構チェックしているランキングです。

昨年の紹介記事は以下からどうぞ。

日経のCSRランキング!? 総合企業ランキング「NICES/ナイセス」(2014)

NICE2015・総合トップ10

1、セブン&アイ・ホールディングス
2、味の素
3、村田製作所
4、東レ
5、ファーストリテイリング
6、NTTドコモ
7、KDDI
8、花王
9、三菱商事
9、TOTO

NICESの上位ランクには、CSR系のランキングでもおなじみな企業名が結構登場します。

NICES2015・消費者/社会トップ10

1、セブン&アイ・ホールディングス
2、ファーストリテイリング
3、三井住友フィナンシャルグループ
4、国際石油開発帝石
5、NTTドコモ
6、東日本旅客鉄道
7、トヨタ自動車
8、花王
8、ヤフー
8、東海旅客鉄道

このカテゴリーは「ブランド認知度や雇用者数、環境対策など社会的な影響力を総合的に評価」しているとのこと。もろCSRランキングですな。

このランキングの面白い所は、ステークホルダー視点での評価となっている点です。CSR評価とはまさにステークホルダーごとの集合であるため、こういう視点はCSR的にも参考になるでしょう。

他のカテゴリーは「女性活躍ランキング」、「企業統治ランキング」、「従業員ランキング」などが日経電子版(11月27日公開)に載っていたのでチェックしてみてください。

その他のCSR系ランキング

こういう企業総合ランキングで面白いのは、他のランキングと比べてどの企業が入っているか、という点。ぜひ以下のランキング記事などと比べていただけると面白い視点が得られるかもしれません。

企業の将来性と中長期ビジョンが明確な「CSR高成長ランキング」(2015)
不祥事を防ぐ内部通報というCSR「“内部通報が多い”企業ランキング」(2015)
消費者視点の評価基準となるランキング、日経BP社「環境ブランド調査」(2015)
消費者による企業評判評価ランキング「Global RepTrak 100」(2015)
企業の環境情報発信力ランキング「Eco Site Survey」(2015)
企業の社会貢献度を順位づける「社会貢献支出ランキング」(2015)
企業の社会性にフォーカスした「CSR社会性ランキング」(2015)
CSR企業評価の決定版「東洋経済CSR企業ランキング」(2015)

まとめ

この「NICES」(日経)や「CSR企業ランキング」(東洋経済)の総合企業ランキングは、CSR関連項目の多くが評価対象となっているので、CSR担当者であればチェックしておきたい日本の企業評価ランキングです。

ランク順位で一喜一憂せず、CSR活動と情報開示を自己分析して、日々の業務に活かしていきましょう。