サステナビリティ戦略の実装

最新刊『サステナビリティ戦略の実装』

私、安藤光展の4年ぶり5冊目となる著書『サステナビリティ戦略の実装: 組織行動を促す社内浸透の設計学』(千倉書房、共著)が3月5日に発売されましたのでお知らせします。現在、大手書店とECサイトで販売しています。おかげさまで、書店でもECサイトでも品薄状態になっていますが、配本を適宜しているので特にECサイトでは書かれているほど発送日は遅くならないかと思います。

■北田皓嗣,安藤光展『サステナビリティ戦略の実装:組織行動を促す社内浸透の設計学』
千倉書房:書籍ページ

裏話のはなし

さて、ここからは本題の「裏話のはなし」です。

元々の出版経緯ですが、共同執筆者の法政大学・北田先生とは、実は2019年に『創発型責任経営』(日本経済新聞出版)という書籍で共著をしています。そして、2023年春にもうじき『創発型責任経営』から5年になるし、アップデートした「ボトムアップ型のサステナビリティ経営」を本にしたいという話をしていました。そこで、テーマを社内浸透や組織変革として、2024年度からの研究の前に少しずつ情報収集を進めましょうと動き始めたのです。ですので2026年3月に書籍出版するまでに構想からでいえば丸3年かかったことになります。一般的にどうなのかはわかりませんが、私の場合は毎回2〜3年かかっている印象です。

書籍の出版を目指し研究活動をしていると、出版自体についての情報収集もすることになります。執筆の中心となった2025年には、以前から言われていたとおり、どんどん出版は難しくなっていると感じています。大学や研究所等の助成金が取れたり著者印税を辞退したりして、出版社もそれも踏まえて企画会議にかけてくれるということもあると知りました。すべてではないにしても、よほどの有名な人でないと今後も出版は難しいようですね。独立系のサステナビリティ・コンサルタントでも書籍を出版したことのある方も一定数いますけど、ここ5年で複数冊出している人は限られます。難しい問題です。

そもそも、書籍をまとめるには、1冊で10〜15万文字くらい必要で、なおかつ単にAIで原稿を書けばいいというものではなく、調査と研究をして一次情報としてまとめる必要があるので大変です。私レベルの人間ですと、書籍を執筆すると毎回「もう本なんて出したくない」って思うくらい大変です。それでも機会があれば出させていただくのですけど。

さて、本書の話に戻ります。今回の本の取りまとめでどこが大変だったか、という質問をいただくことがあります。これは明確に決まっていて「取材と原稿確認」です。基本的には共同執筆者の北田先生と二人で取材をさせていただくようにしていまして、メインは北田先生にやっていただいていたのですが、50社を超えるインタビューをほぼ3ヶ月で行いました。同時に原稿の確認も行なったので大変でした。

とはいえ、そもそもインタビューの許可をいただけたことに感謝しています。大手企業を中心に50社以上の企業様のOKがでなければ本書は出来上がらなかったわけで、私の苦労など大した話ではないです。皆様が2人の小さな研究チームに対応いただけたことに感謝です。匿名でのご回答も含めてお世話になりました。また北田先生が取りまとめてをしてくれたので、私は議論をしロジックのとりまとめなどをしましたが、なんとか通常業務をしながら執筆活動ができました。

余談ですが、書籍のあとがきで、編集者や執筆協力者などに感謝を記すパターンが非常に多いですが、書籍執筆を5冊くらい関わってきて思うのは、あれは本当に感謝しているので書いています。サステナビリティもそうですが、人間1人でできることなんて少なくて、多くの方のご協力があり物事を進めていくことができるのです。めちゃくちゃ大変なことがあると、器が大きくなるというか、関係者に感謝を言わずにはいられなくります(個人差あり)。

というわけで、今後もサステナビリティ経営やサステナビリティコミュニケーションの領域の研究活動や、現場でのコンサルティング業も引き続き行っていきますので、共同研究や共同執筆のご相談・ご依頼は常に受け付けております。出版したばかりではありますが、本書のPRを考えながらも、次の書籍の構想も進めていきたいと思います。

本記事は、何の役にも立たない感想文になってしまいましたが、本書の内容には自信があります。「サステナビリティにおける社内浸透」の答えの一つは出せているので、さっさと本書を踏み台にして、企業には早く次のステージに進んでいただきたいです。

「サステナビリティの社内浸透で何をしたら良いかわからない」というご相談をよくいただきますが、その答えは本書でいろいろな視点から解説しています。何度も恐縮ですが、企業には早く次のステージに進んでいただきたいです。本書が皆様の活動の参考になれば幸いです。

2026年度の研究会会員募集

ここからはお知らせです。書籍のベースとなっている研究会「サステナビリティにおける社内浸透研究会」では、第3期(2026年4月〜)の会員を募集しています。

以下の企業担当者や研究者の方を募集しておりますので、ご興味がある方はぜひ該当ページよりお申し込みください。会員は、上場企業を中心とした企業のサステナビリティ推進担当者のみで、230名以上参加しており、本テーマおよび類似テーマ含め国内最大規模の研究会となっています。「サステナビリティにおける社内浸透研究会」は、2024年より法政大学イノベーション・マネジメント研究センターにて立ち上げた、サステナビリティにおける社内浸透・行動変容・インターナルコミュニケーションなどをテーマにした、企業担当者参加型の研究会です。

◯参加対象者
・企業のサステナビリティ推進担当者(専任、兼任問わず)
・企業の社内浸透施策に関わる担当者(経営企画、広報、人事、総務など)
・サステナビリティ経営に関心がある研究者(大学教員、関連学会の学会員など)

研究会紹介ページ:サステナビリティにおける社内浸透研究会