NPOで働くということ
『「働き盛り」のNPOードラッカーに学ぶ「真の豊かさ」』(島田恒、東洋経済新報社)の読書メモです。
CSRネタも事例としてボチボチあるのですが、メインはソーシャルセクターでの働き方などについて論理的に説明した解説書。
僕は昔から、社会貢献的な活動は「幸福」につながるとして記事を書いてきました。
・社会貢献活動が、なぜ幸福感向上につながるのか
・CSRとステークホルダー・エンゲージメントと幸福度の関係性
・シフトの先の幸福論! 社会貢献が人生を豊かにする5つの理由
・幸福とCSRは相関する?心理の本質を捉える「幸福の戦略」
・“幸福感”を感じよう!ライフスタイルにも活かせる、幸せを呼ぶCSRマーケティング良記事まとめ
ここ数年で、社会貢献やCSRなどで幸福論と結びつけた論述をする人がやっと出てくるようになりましたね。
NPOでの働き方について事例も結構あるけど、ノウハウ本というより、今の働き方を見直すためのライフハックに近いかな。NPOに興味があるビジネスパーソンが面白いと思える内容かも。
個人的には、ピーター・ドラッカー氏の非営利組織との関わり方みたいな所が一番興味深かったかな。パラレルキャリア、ワークライフバランスなど色々キーワードが出てくるのですが、しっかり経済的な側面から書かれているのも好感持てます。
これは、CSR活動として社員ボランティア推進をしているCSR担当者に読んでもらいたい本ですね。何か社会にいいことだから、ではなく「幸福」をテーマにロジカルにCSR活動を設計できるようになるかも。
「働き盛り」のNPOードラッカーに学ぶ「真の豊かさ」
会社を定年まで勤め、老後も安定した生活を望めなくなった現代、働き盛りの人々にとってこれからの人生に不安はつきない。働き盛りにとって、大切なことは仕事だけではなく、多元的に活動し、心の豊かさを得ることと著者はいう。
そのためには著者は、働きながらNPOやボランティア活動に参加をすすめる。なぜなら人脈や視野が広がり、本当の豊かさを手に入れることができるからだ、と著者は主張する。企業人として、NPO活動家としてそして長年のNPOの研究を行ってきた著者が、豊かに生きる方法を解き明かす。