幸福とCSR
最近「CSRと幸福」に関して考えることがあり、
ハーバードビジネスレビュー(以下、HBR)の、
「幸福の戦略(2012年5月号)」を読み返したのでまとめを。
HBRは読み応えもあるし、値段も高いから基本買いません…。
だって、ワークスペースにバックナンバー揃ってるし…。
ということで、ざっと「CSRと幸福」についてまとめます。
幸福とCSRは相関するのか?
そもそも、なぜ、企業は、
ビジネスパーソン・社会をなぜ幸せにする必要があるのか。
これは多くの心理学研究において出ている結果ですが、
人は幸福感を感じると、モチベーションがあがり、
パーフォマンスが上がり、その結果ビジネスの成功確率が上がるからです。
そのビジネスにおける好循環のキーワードの一つが「幸福」ってわけ。
経済学者のジュレミー・ベンサムの「最大多数の最大幸福」ではないですが、
社会全体の幸福は、個々の幸福の総和です。
企業において従業員が幸福な状態を保つことが、
ビジネスのせいこうの秘訣であることは間違いありません。
このあたりをもう少し考えてみます。
参考記事1:社会貢献ビジネスはまさに心理戦!コーズマーケティングを成功させる5つの心理
参考記事2:歴代思想家・哲学者から学ぶ、社内CSR活動に役立つ3つの「幸福論」
幸福の根源は何か
ハーバード大学の心理学部教授のダニエル・ギルバード氏は以下のように発言しています。
困難ではあるが、手が届かなくもない目標を達成しようとしている時に、社員は最も幸福感を感じます。
(HBR「幸福の戦略(2012年5月号)」より)
これって、やりがいとか達成感とかそういう言葉で日常でも語られる話しです。
そして一番誤解の多い部分だとも思います。
つまり、「成功した人は幸福になれる」という誤解です。
本質は逆で「幸福な人は成功できる」という図式です。
また、こうも発言しています。
幸福の要因に関する科学的な文献のすべてを一言で要約するなら、それは「社会性」でしょう。……そして、利他主義を実践することです。他人を助けることは、自分にできる最も利己的なことの一つです。
(HBR「幸福の戦略(2012年5月号)」より)
そう、ここなんですよ。
企業活動における社会性を重視するCSRの概念は、
人々の幸福に大きく関わるのではないかと。
日本でCSR的な幸福論を唱えるキチガイは僕くらいでしょうが、
ビジネスパーソンであれば、感覚的にわかると思いますよ。
参考記事3:幸せになりたい人・企業は必見!社会貢献をすると“幸せになれる”3つの理由+格言
参考記事4:共感マーケティングを実践するための、“幸福感”を倍増させる3つの要因と5つの方法
まとめ
いかがでしたでしょうか。
これ以上詳しく書いちゃうと引用ではなく、盗作になってしまうので、このへんで。
より、「幸福の戦略」を知りたい方は、
僕のプライベート・レッスン(やったことないけど)か、
HBRをお買い求め下さい(笑)
幸福の経済学、幸福の心理学、幸福のマネジメント、幸福の歴史、
などなど、幸福感満載な本でした。
本稿では、なにやら、“CSRと幸福論”って考え方もありだなぁ、
と知ってもらえればOKです。
ビバ幸福論!
参照:“幸福感”を感じよう!ライフスタイルにも活かせる、幸せを呼ぶCSRマーケティング良記事まとめ
HBR「幸福の戦略(2012年5月号)