歴代思想家・哲学者から学ぶ、社内CSR活動に役立つ3つの「幸福論」

社内CSR活動

CSR活動が社内に浸透しない、理解を得られないという話しは良く聞きます。
インナー・コミュニケーションはCSR関連の大きな問題の一つです。

しかし、若干上から目線な気もします。
インセンティブ・デザインの導線が悪いなど、
従業員にメリットのある提案・共有ができていないだけかもしれません。

CSRは企業活動ですが、
関わることで従業員がハッピーになれるようなものだったら、
みんな自分から進んで活動に加わりますよね?

というわけで、幸福論という観点から、
CSR活動のインセンティブ・デザインを考察してみましょう。

歴代思想家・哲学者の幸福論

それでは、3人の研究・思想から、そのヒントを探っていきましょう。

1、アリストテレス

幸福とはだれもが求める目標である。その特徴は、それが究極目標であること、
つまりもはやそれが何かほかのものの手段にはなりえない、という点にある。

つまり幸福は、それ自体のために求められる最高善であるとし、
自足的で永続的な状態である、と見なした。
幸福が最高目標、永続的であるのに対して、
実生活の具体的な活動の過程で得られる快は安定性も永続性も欠いている。

まぁ、そういうことです(笑)
ここから学べることは、継続的である必要があるということですね。
イベントなどの単発モノや、年一回のワークショップやらではなく、
もっと本質的な活動に関わってもらう仕組みが必要なのかもしれません。

2、ヴィクトール・フランクル

フランクルは、人間が実現できる価値を3つに定義しています。

1、創造価値 善や美を作り出す。
2、体験価値 善や美を享受する。
3、態度価値 人間らしい尊厳ある態度をとる。

創造価値、体験価値の実現は一般的に言われる幸福な状態です。
態度価値は一般的には幸福と言い難い場合もあります。
自尊心が満たされることが幸せというのはマズローの欲求の話しでも出てきますね。

アリストテレスとも共通しているのですが、
「善なる事」がどうやら幸福に密接に関係しているようです。

CSR活動に参加してくれる従業員にとっての“善”とは何か。
CSR活動に参加してくれる従業員にとっての”欲求を満たすこと”とは何か。

あくまで、上から目線ではなく、一人の従業員として、
インセンティブ・デザインを考える必要がありそうです。

3、マイヤース

世界各地の110万人のデータを検討したマイヤースらの1996年の研究によると、
2割の人が「とても幸福である」と答え、
約7割の人が「かなり幸福」あるいは「それ以上」と答えていたそうです。

様々な統計的データによって明らかになったことは、
幸福感の基線を決めるのは、環境の客観的な条件ではなく、
個々人の内的特徴(「信仰心」や「ものの考え方」など)であるということです。

以前の記事「CSR活動における従業員満足度向上に役立つ、“幸福感”を高める「ポジティブ心理学」9つのポイント
でも書いているとおり、これは間違いなさそうです。

加えて、その傾向として、
自分自身が好きであること、主体的に生きているという感覚を持てていること、
楽観的であること、外向的であることなどが挙げられます。

また、人は価値のある活動に積極的に参加し、
自身のゴールをめざして前進するときに、
より多くの幸福を感じることができるようです。

幸福論おそるべし。幸福感はコントロールできるものなんですね。
ここから学べることは、個々人の欲求を満たせる条件を、
CSR活動の運営側からコントロールしてあげることかと。

だからこそ、担当者がCSR活動のゴールを決めて、
CSR活動のストーリーを語り、その価値を高める必要があるのですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

僕は、幸福論がCSR活動の切り札といいますか、
重要なポイントではないかと考えています。

実は、経済と幸福感に相関はないとも言われています。
「幸福のパラドックス」という理論でもそうあるそうです。

アカデミックなことのすべてはわかりませんが、
幸福論を突き詰めると、CSRの本質に近づける気がするのです。

幸せは、どこにあるのか探している、あなた。
幸せは、あなたの中にあるというのが正解みたいです。

次の休みは、自分の棚卸しをしてみてはいかがでしょうか?

wikipedia|幸福
消費者市民社会に向けた、消費者・生活者の役割と課題(PDF)


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