社会貢献を就活のためにするという本音
先日ユニークな調査を見つけたのでシェアします。
▶就活のためにサークル、インターンシップ…イマドキ学生は課外活動に積極的
調査は東京工芸大学の「キャンパスライフに関する調査」。全国の4年制大学生800名を対象にを実施。合わせて、30~49歳の4年制大学の卒業生200名を対象に比較調査も。
なぜ、今の大学生は社会貢献活動(ボランティア活動)をするのか。それは就職活動とも密接に関わっているようでした。
ボランティア・社会貢献を就活のためにする?
現役学生(800名)が在学中に「注力した」(「とても」+「やや」、以下同様)と回答した課外活動をみると、「クラブ・サークル活動(48%)」が最も高く、次いで「学科以外の勉強(資格の取得やダブルスクール)(39%)」、「大学のイベント(学園祭など)(35%)」、「ボランティア活動(20%)」となった。また、4年生は「ボランティア活動(25%)」や「インターンシップ(19%)」に「注力した」と回答した割合が他学年より高くなっている。
(同調査より、数字は四捨五入)
資格取得は、僕の大学時代(10年前)でもありましたが、今でもその傾向はあるんですね。ちなみに僕は「秘書検定」や「漢字検定」をやりましたが、社会人になって役に立ったとは思えません…。いや取るなということではなく、実務に直結した資格を取る必要があり、そうでないと、就職でも評価されにくいのかなと。
そういう意味では、資格より、課外活動のインターンシップはかなり就職に有利かなと。インターン経験があると企業も学生にもどちらに役に立つ実践的な知識が得られますよね。
就職サービス会社のジョブウェブによると、インターンシップ経験の有無で内定所有率を比較したところ、インターンシップを経験した学生の内定所有率は7割(74%)を超えており、インターンシップ未経験者の内定所有率は4割弱(38%)に留まっていたことが分かっています。[参照:2013年度卒学生 就職活動振り返りアンケート (ジョブウェブ、2012)]
“今の学生”が”昔の学生”よりも「注力した」割合が高い活動は「インターンシップ(4年生19% > 卒業生9%)」、「ボランティア活動(4年生25% > 卒業生15%)」このことから、イマドキの学生の”大学の外で経験を積む”課外活動に積極的な様子がうかがえる。
(同調査より、数字は四捨五入)
インターンなどの「経験」の重要性が皆様わかっておられる様子で何よりです。
現役学生で各課外活動の経験がある人に対し、その活動を始めた際に抱いた気持ちを聞いたところ、インターンシップでは「就職活動でプラスになりそう(42%)」や「ためになりそう・役立ちそう(39%)」、「視野が広まりそう(30%)」、「挑戦してみたい・体験しておきたい(25%)」が上位にあがった。
「ボランティア活動」や「学科以外の勉強」においても、これら4つの回答が上位になり、特に「ボランティア活動」では、「役に立ちたい・貢献したい(24%)」よりも、「就職活動にプラスになりそう(30%)」や「視野が広まりそう(31%)」といった回答が多くなっている。
(同調査より、数字は四捨五入)
皆様、社会貢献活動(ボランティア)が就職活動にプラスになるとお考えの様子。全員でないにしろ、「就職活動にプラス」と思われているボランティア。
うーん、役に立たないことは内と思うけど、インターンの方がよほど就職に直結すると思うんだけどなぁ。
「役に立ちたい・貢献したい(24%)」という数字は興味深いっす。3割近くは、大学生の頃からこんなことを考えているのか。すげーな。社会人になってからも、その気持ちを持ち続けて欲しいと願っております。
就活生とCSR・社会貢献
以前から、大学生の社会貢献意識やCSRに対する影響(リクルーティング)には興味があり、まとめ記事を書いています。ご興味があれば、こちらも合わせてご覧下さいませ。
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まとめ
僕個人としては、就職に役に立つことをしたいのならば、インターンをオススメします。学生は現場の空気感がわかるし、企業側も最低限の知識・経験(業務スキルではない)は持っていると判断できますしね。
もちろん、学業が本業なので、インターンや社会貢献にハマりすぎて、大学4年で留年はもったいないので、ほどほどに。