キャリアとしての、社会貢献

震災以降(それ以前もでしたが)、NPO活動に参加したり、自分で社会貢献的プロジェクトを立ち上げたりする大学生が多いと聞きます。

しかし、活動経験者で今後も関わっていきたいと思う学生全員が、社会貢献でメシを食っていけるわけではありません。

では、「社会人になっても社会貢献に関わっていきたい!」という学生には、どんなキャリアがあるのでしょうか。今回は、そんなソーシャル系就活生のキャリアという未来を考えてみます。

キャリアとの社会貢献方法

「社会貢献でメシを食う」著者でCSRコンサルタントの竹井さんは、以下の4つが、社会貢献できるキャリア・スタイルだとしています。

僕のその4つフレームワークで考えてみたいと思います。

CSRをする

企業のCSR活動に参加する。

もっとレベルが高くなると、CSR部を立ち上げる、有志でCSR部(社内サークル?)を作る、社内ボランティアの取り組みを始めるなど。

社会貢献意識の高い学生は、入社したらCSR部で働きたいという人も多いと、以前人事系の人から聞いた事があります。

しかし、CSR部は、他の部門(営業、マーケティング、総務など)と比べても、少人数であることも多いので、希望したからといっても所属できるかわかりません。

しかし、諦めてはいけないのです。なければ作る。それくらいの意気込みで、あなたのキャリアを作ることも大切です。

NPOで働く

NPO法人・社団法人など、社会的意義の高い団体に就職する。

これも、難関です。特に新卒でNPOに就職できる例は稀でしょう。

NPOに新卒で入社している人は、大学生のころから積極的にインターンに参加して、そのまま正式採用という形が多いようですよ。

どうしてもNPOで働きたい!という人は、今からでもインターンとして潜り込むのがよいかもしれません。

ちなみに、インターン上がりの社員が多いとはいえ、皆がステップアップできるわけではないので、一般企業へのエントリーもしたほうがよいでしょう。

社会起業家になる

ソーシャルビジネスを立ち上げ、自分の法人を持つ。

必ずしも法人形態を取る必要はありませんが、自分でプロジェクトを立ち上げ、ソーシャルビジネスを進めていく。

僕は、このキャリアをおすすめしたいですが、通常の起業と同じく、トータルで言えば、失敗する人の方が多いです。

社会貢献がどんなにCoolでExcellentであっても、ビジネスはそう、甘くはありません。僕は会社を立ち上げ、つぶした経験もありますが、失敗するとはとても良い経験にはなりますが、色々なものが犠牲になることも多々あります。

企業の副業規定にひっかからない程度の、週末起業っていうのはもしかしたら今後のトレンドかも。

実際、認定NPOの代表がパラレルキャリア(金融系の起業に勤めている)という、方法論をとっているという団体もあります。

プロボノをする

企業での仕事とはまったく別の活動として、ボランティア活動や、専門スキルを提供するボランティア、つまりプロボノ活動をする。

これもオススメですね。純粋な休みが減るということはありますが、普通に定期的な収入があるので、生活上リスクは低いです。

これもパラレルキャリアとなるのかもしれません。プロボノ経験を積むことでNPOの動きがだんだんわかってきます。

そうなったら、会社を辞め、社会起業家になる。そんな選択肢もありそうです。

まとめ

ソーシャル系就活生の多くは一般企業へ就職すると思います。

しかし、一般企業に就職したからといって、社会貢献ができないわけではありません。

どのキャリアでも共通することが一つあります。それは社会的課題に対して「コミット」すること。コミットとは、覚悟といいますが、自分自身への約束といいますか、中途半端では、中途半端な結果しかでませんよね。

日本においては、どんなキャリアを選んでも、社会貢献的な活動をすることは可能です。

また、社会貢献活動は人生において、「幸福感」を高めてくれるという研究結果があります。

さて、この記事を読んでいるあなたは、どんなキャリアを望みますか?動き出すのに早いも遅いもありません。

明日のあなたを形作るのは、今日のあなたの意思なのですから。