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企業とNPOの連携・協働事例とその対策について

企業NPO連携

企業とNPOの連携

企業もNPOも自治体も皆で力を合わせて、課題解決に取り組むことが必要です。

先日、NPOの担当者向けに「企業連携」についての講演講師をしてきましたので、その時のメモとまとめを。

NPOの方が対象の研修プログラム講師というのは初めてでしたが、アンケートを見た限り、まずまずの評価をいただけたようでホッとしています。

僕はNPOの知り合いも多いし、普段はCSRコンサルティングをする立場として双方の考えや意見がわかる、ということで今回の研修になりました。研修自体は、日本で一番“実践的な”ものになったと思います。NPOとかCSR担当者がするケース・スタディによる企業連携セミナーとはわけが違います。

というわけで、そもそも企業NPO連携にはどんな種類があるのか、そして双方はどういう課題があるのかをまとめてみました。

企業連携の主な種類

1、スポンサーシップ
寄付(カネ・ヒト・モノ)、助成金プログラム

2、協働プロジェクト
プロジェクトやキャンペーンの運営支援、地域パートナーシップ、企業プロボノ

3、キャパシティ・ビルディング
企業への研修・講演サービス提供、人材教育としてのボランティア受け入れ

4、マーケティング
コーズ・マーケティングの企画・運営サポート、専門的知見によるアドバイザー業務

5、コンサルティング
ソーシャル・ビジネスやコミュニティ構築などの事業開発、リサーチ・アナリスト業務

だいたいこのくらいのカテゴリ—になると思います。下にいけばいくほど、ビジネス色が強くなります。ソーシャルビジネスのコンサルティングまでいくと、「BtoN」(ビジネスtoノンプロフィット)ならぬ、「NtoB」(ノンプロフィットtoビジネス)ですね。非営利組織が営利企業対象のビジネスをしていくということです。

NPOに専門性があれば、企業はNPOに寄付ではなく、ビジネスとしての対価を支払う。寄付より、見返りが大きいので企業側のメリットはあると思います。ファンドレイジングか良い悪いどうかは別として、企業連携というカテゴリ—ですとこういう感じかな。

そもそもの課題は何か

■そもそもNPOは、なぜ企業連携ができないのか
・カネ(寄付)、ヒト(ボランティア)、モノ(物資)を取りに行きすぎる。
・企業担当者とのつながりがない。
・連携のノウハウがない。(企業にメリットを提供しきれない)

■そもそも企業は、なぜNPO連携ができないのか
・NPOと協業しなければならないという枠組み(ルール・法律)がない。
・知り合いがいない、情報がない。(前任者個人の人脈だった、など)
・どのNPOが信頼できるかわからない

つまり「お互いにノウハウ・ネットワークがない」ということ。

僕は基本的にはCSR担当者側の人間なのですが、NPOの方ともよく話をするので、上記の課題をピックアップしてみました。

僕はNPO、企業、双方から「いい所があったら紹介してよ」的なことを言われますが、社会的なインパクトを考えると、マッチングって非常に難しいんですよねぇ。

これらの課題を解決するには、とにかく“出会う”ことしかないですね。出会いはウェブでもリアルのイベントでもいいのですが、地道に交流を広げていき意見交換をしていくしかないと思っています。

あとできることは、コーディネーターの採用でしょうか。企業連携のネットワークやノウハウのある人がいると、プロジェクトの進行スピードが格段にあがるはずです。

まとめ

企業とNPO(自治体)との連携は、自分たちだけの話ではないので、面倒な作業が色々あります。

予算も時間もあるのであれば、NPOとコラボレーションする必要はないのでしょうけど。ただ、現実問題リソースは限られており、社会課題解決および、企業のCSRの課題解決ができるNPOと一緒に活動をしたほうが話は早いです。

NPOは「企業のどの課題を解決できるか」をもっと考え、企業は「社会的なインパクトの最大化をどうすべきか」を考えるべきなのでしょう。

参考になれば幸いです。

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執筆者:安藤 光展[→プロフィール詳細]