NPO関連データ

たまにはNPOネタを。もちろん、ソーシャルベンチャーを含めて、企業のCSR領域がまったく関係ない、という話ではないので、メモしておきます。

海外のNPOネタと言えば、NPOマーケティングコンサルタントの長浜さん。

海外情報の翻訳だけなら誰でもできるのですが、長浜さんのピックアップする情報と、その情報の行間を察する能力が素晴らしいのですよ。しかも、もう何年もブログ書いてるし。

というわけで、寄付と働き方に関する調査を3つ紹介します。

アメリカにみるNPO戦略のヒント

▶米国の寄付白書『Giving USA 2014』にみる寄付の最新動向

2013年の個人、企業、財団からの寄付総額は3,351億ドルで、前年2012年より3%(インフレ調整後)の増加です。内訳は、個人寄付が2,406億ドル(構成比72%/前年比+2.7%)、法人寄付が1,790億ドル(構成比5%/前年比▲3.2%)、家族財団からの寄付が490億ドル(構成比15%/前年比+4.2%)、遺贈寄付が277億ドル(構成比8%/前年比+7.2%)となっています。個人寄付と遺贈寄付を合わせると、なんと、全体の80%を占めています。

遺贈寄付は日本でも注目を集めつつあります。注目の寄付スタイルというと語弊があるかもしれませんが、そもそも遺産を寄付できるとか、どこかに寄付したいと故人が思っていないことが壁になっているようす。今後に注目です。

NPO界隈の人は、チェックしておくべきサイトですよ〜。

▶飛耳長目:アメリカにみるNPO戦略のヒント

DRIVEブログ

NPO・ソーシャルビジネスに関する20代・30代の就業意識調査

20代・30代の若者の17.0%が「NPO・ソーシャルビジネスで働いてみたい」と回答している。

「働いてみたい」層は「働きたくない」層に比べて、「学生時代の授業や研究でNPO・SBや社会問題を取り扱った」、「町内会やお祭り、ゴミ拾いなど地域での活動経験がある」、「社会貢献や非営利活動についてのイベント・講座に参加したことがある」といった経験がある。

「働いてみたい」層は「働きたくない」層と比べて、「人や社会の役に立ちたいと思うほうだ」、「社会的に認められる仕事や地域につきたい」、「自分自身の能力やスキルを高めていきたい」といった傾向がある。

ソーシャルビジネス・社会起業家に関する若者認知度調査2013

20代・30代の64%が、ソーシャルビジネス・社会起業家という言葉を聞いたことがある。

テレビを経由しての認知が43.7%と圧倒的に多く、ニュースサイトの23.7%と続く。

20代・30代の若者の間で最も認知度が高かったのは「日本ブラインドサッカー協会」。

この二つのデータは非常に興味深く見ています。なぜなら、僕の実感値としてもかなり近いからです。だからといって、この2つのデータだけで、何かの傾向がわかるとも思えませんが、ソーシャルセクターの情報が少なからず、一般の人にも届いているという事実はグッときますね。

世の中のほとんどの人がソーシャルセクターを目指すかというと、決してそうではないと思うのですが、3年後・5年後となった時に、これらの数字がどう変化するのでしょうかね?

で、このコンテンツは更新頻度が高くないものの、質は高いと思うので、NPO界隈の方は特にチェックしたほうがいいと思いますよん。

DRIVEブログ

まとめ

いかがでしたでしょうか。

たまには、こういう社会貢献的な意識調査をみると、CSR関係者の人も「へー」と思うのではないでしょうか。

以下の調査記事も参考にしていただき、各種CSR活動のエビデンスにしていただければ幸いです。

関連記事
2つの社会貢献意識調査から見る、社会貢献のきっかけとは
CSR・社会貢献関連の意識・動向調査まとめ19選[2013年版]
CSR・社会貢献活動における、意識と行動の差はなぜ生まれるのか