CSR広告

CSR広告のマーケティング・アプローチ

最近、ウェブ・マーケティングにおいて、「コンテンツ・マーケティング」が語られるようになりました。

コンテンツ・マーケティングとは、顧客が必要とする情報を理解し、それを適切にコンテンツとして提供することで、購買につながる行動を引き起こす手法のことです。

CSR活動にそもそも“顧客”はいません。しかし、ステークホルダーに信頼してもらうことで、間接的な売上向上もできます。

これは、感情移入やステークホルダーを巻き込むという意味で、「共感マーケティング」とか「共創マーケティング」ともつながりますね。

またコーズマーケティング商品の販売などで、直接的な売上を上げることも可能です。CSR広告における、そのコンテンツマーケティングの可能性について、少し考えてみたいと思います。

CSR広告のコンテンツマーケティングの3つのポイント

1、デザイン

デザインとは表面のグラフィックの部分だけではありません。

仕組み・導線・ストーリーを作ることも含みます。そして重要なのが、そのストーリーなのです。

CSRだけでなく、広告全般にも言えますが、情報過多の今の時代、「キレイさ」はほどほどでもよく、その「文脈・ストーリー」をデザインしていく必要があります。

広告はまさに、「広く告げる」時代から、「告げて広がる」時代へと入っていると思うのです。CSR広告のデザインの重要性は増すばかりでしょう。

参照:マジでクリエイティブな、CSR広告 / 社会派広告の事例・記事まとめ15選

2、特設サイト

1番のデザインにも通じますが、ブランド構築の原則、「1ブランド1メッセージ」を考えると、コンテンツマーケティングには、特設サイトが必要なのかもしれません。

企業のCSR系ブログも特設サイトと言えますが、そこまで予算も時間もないという企業は、ブログを週一回更新するだけでもよいかもしれません。

コカコーラのCSR事例のように、コーポレートサイトをCSR要素が多いウェブマガジン化するのは、まだまだ希有な例でしょう。ウェブにおけるCSR広告のあり方を今一度再確認したほうがよさそうです。

参照:マジで参考になる、Coolな企業のCSR特設Webサイトまとめ10選

3、ソーシャルメディア

CSR活動などを告知したりする、Twitter・Facebookページが増えています。

専門ページを設ける企業は少なく、公式(広報)のアカウントでCSR情報を流すというのが主流ではあります。

参照:[2012年版]企業のCSR関連Facebookページ6事例+2つの方向性まとめ

CSRコミュニケーションとして、ソーシャルメディアを利用するには、様々な課題がありますが、その一つがコンテンツそのものです。

「Twitterで流す、CSR活動の情報がない」「Facebookページに流す、CSR活動の写真が無い」など。

もし、運用のポイントがあるとすれば、ソーシャルメディアはあくまでもツールの一つなので、CSR活動の方に力を入れて、コンテンツの量産なのかもしれません。

逆説的ではありますが、“良いCSR広告”とは、“良いCSR活動”から生まれます。

無理のあるCSR広告をデザインするくらいなら、まずはCSR活動そのものを作り上げるくらいの視点も大切なのです。

参照:CSR×ソーシャルメディアの可能性!マーケティング・コミュニケーションのポイント7つ

まとめ

いかがでしたでしょうか。

とても目新しいテクニックではないので恐縮ですが、特設サイトは予算がかかるので、すぐには取り組めない企業が多いのかもしれません。

まず実践(トライ&エラー)をしてみなければ始まりませんので、コミュニケーション構築をするチームとよくディスカッションをしてみましょう。

CSR広告と言ってもかなり範囲が広いので、そもそもCSRにおけるコミュニケーションにおいてコンテンツマーケティングが適さない場合もあるでしょう。

BtoB企業でも、BtoC企業でも「誰に、どんな情報を届けて、どんな結果を期待するのか」をきっちり構築して、ガッチリ結果出していきましょう!

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