社会貢献型の意識高い系?
今回は、9月10日に厚生労働省から発表された「若者の意識に関する調査2013」をご紹介します。
社会貢献だけではなく、若者の価値軸が大きく変わってきているのを実感しました。
追記:2015年3月
・消費者意識調査とISO26000/消費者課題からみるCSRの現状
・CSR・社会貢献領域の世論・意識調査4選
若者の意識に関する調査
「日本の未来を良くしようという意欲」
未来を良くするための意欲については、仕事や学業を通じて社会に貢献したいと回答した者の割合が28%、考えてはいるが、具体的にどのようにすべきかわからないとの回答が26.8%であった。職業別では、経営者・役員で社会的起業やボランティアへの参画などによる社会貢献を志向する者の割合が高く、公務員、自由業、学生で仕事や学業を通じて社会に貢献したいと考えている者の割合が高かった。
(若者の意識に関する調査)
また今回の調査で、「社会的企業・ボランティアなどに参画して、直接社会を良くしていきたい(9.4%)」、「寄付やチャリティーなどを通じて社会に貢献していきたい(6.9%)」など、直接的な社会貢献をする意識がある層が一定量いることがわかりました。
加えて、「具体的にどのようにすればよいかわからない(26.8%)」、「どれともいえない(21.6%)」と「自分になにかできると考えた事がない(7.2%)」を引き離し、社会貢献に対する意識が少しでもある人が大多数いるという、驚きの結果が出ています。
若者の意識=時代背景?
若者の意識は社会の変化を敏感に反映するといわれている。最新の厚生労働白書を見ると、若者の仕事に関する意識は2000年を境に大きく変化したことが分かる。2000年は日本社会の本質的転換点だったのかもしれない。経済的利益を追求せず、楽しく仕事をすることを第一に考える若者の行動様式は、狡猾に立ち回る中高年世代に対する静かなプロテストなのかもしれない。だとすれば、この傾向は当分の間続き、そう簡単にトレンドを転換させることは難しいだろう。
(厚生労働白書に見る若者の意識の変化 2000年が日本社会の転換点だった?)
ハフィントンポストの記事からの引用ですが、まさに、僕もそう思ってます。
僕は定点的に、社会における社会貢献関連の意識調査を追ってます。どの年代にも、社会貢献意識が高い何割かの層がいるのはもう確定と考えてよいでしょうね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回のレポートもさることながら、ぜひ以下の意識調査の記事も読んでみて下さい。
この調査だけで、何かを結論づけるのは難しいですが、社会貢献の意識がある多くの人に、具体的な行動を提示できれば、日本でもっと社会貢献の輪が広がるのかもしれません。
社会貢献に関わる意識調査のまとめ記事
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