過重労働重点監督月間
先日、厚生労働省が発表した、「過重労働重点監督月間」って何だか知ってますか?厚生労働省は、9月(つまり昨日から)を「過重労働重点監督月間」としています。
9月を「過重労働重点監督月間」といたしまして、若者の「使い捨て」等々が疑われる企業を集中的に監督指導等をしてまいりたいというふうに思っております。その上で9月1日に全国一斉に電話相談を実施いたしまして、このような問題がある場合に御連絡をいただいて、問題等々の所在をしっかりと我々として認識をしていきたいと思っておりますし、対応をしてまいりたいというふうに思っております。
(田村大臣閣議後記者会見概要|厚生労働省)
い・わ・ゆ・る、「ブラック企業をガチっと取り締まっちゃうよ!月間」のことでございます。
会見を細かく見ていくと、すでに違反企業(4,000社とも言われてる)らしき団体をある程度確認しているような感じ。
過重労働重点監督月間とは
具体的な内容としては、9月1日には無料の電話相談「0120-794-713(なくしましょう-ながい残業)」を実施。全国8ブロックで電話相談を行い、過重労働が疑われる企業などに関する相談を踏まえ、労働基準関係法令違反が疑われる企業に監督指導するそうな。電話相談の受付時間は9:00~17:00。
9月2日以後も、都道府県労働局や労働基準監督署などの「総合労働相談コーナー」や、厚生労働省のホームページ内にある「労働基準関係情報メール窓口」にて相談や情報を受け付けるそうです。
思い当たる所があれば、社内のホットライン(目安箱とか)ではなく、こういった機関に報告したほうがよいでしょう。ブラック企業でも日曜日はお休みをもらえるという方は、思う存分に電話してみたと勝手に思っております。
ちなみに、内部告発は基本的に良い結果に結びついた話は聞きません。バレたら解雇もありえます。(なぜバレるのかよくわかりませんが)
加えて、過重労働重点監督月間では、職場のパワーハラスメントの予防・解決も推進するそうです。パワハラはしているほうが気付いていないことも多いですが、ダメです。やってはいけません。部下や同僚におもいやりを持ちましょう。
NHKの報道によれば、離職率が極端に高いなど「若者の使い捨てが疑われる企業」について対策を進めようと、1日、全国の労働局で無料の電話相談が行われ、寄せられた相談はおよそ1000件に上ったとのこと。
むむー。まだまだ序の口ですね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
CSRを推進する僕から言わせていただければ、過重労働重点監督月間があろうがなかろうが、なぜ普段から何も対策をしないのか、ということの方が気になります。
経営のためとはいえ、従業員をこきつかって利益をだすことが“正義”なのでしょうか?
簡単に解決できない問題こそ、普段から少しずつアクションをしていき、健全な企業活動を目指すべきでしょう。
まー、言ってしまえば、長時間労働させなきゃ行けない環境等を作り出して、何も抜本的な解決策を取らない経営者の怠慢ですよね。
CSR部・CSR担当の皆様、今月は環境活動とかではなく、社内の問題に対応しておいたほうが良いかもしれませんよ。
9月は色々な人・企業に、色々なことが起こりそうな、気配がいたします。皆様、思いやりを持って行動をしましょうね。
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