ブラック企業ってなんぞや?

少なからず、ビジネスは誰か・何かの犠牲の上にある。
従業員や地球環境、地域などなど。100%誰にも負荷をかけないものなどない。

ユニクロ(ファーストリテイリング)や、ワタミを筆頭に、
今月に入り、更なるブラック企業論争が吹き荒れているビジネス界ですが、
皆さまいかがおすごしでしょうか?

前回のブラック企業論の続きを。
逆CSRランキング?“ブラック企業”について再考できる厳選まとめ5選

僕、思うんですけど、ブラック企業ってそんなに悪いことなのでしょうか?
形だけとはいえ、合法な労働なわけだしさ。

政府が「ブラック企業」の名前を公表!? 問題解決につながるか

ちなみに、弁護士の人は上記の記事で、
ブラック企業の“基準”作りが重要と言ってました。

ブラック企業たる所以

ブラック企業は社会悪か。答えはイエスでもあり、ノーでもあるでしょう。

実はブラック企業の大半は合法であり、ユニクロは優良企業であるという現実
ユニクロ「ブラック批判」に反論、柳井社長「若いうちは厳しく育てる」

上記のように、昨今の論調では、
ユニクロ=ブラック企業みたいな言われ方が主流(?)ですが、
ユニクロはCSR推進企業の一つで積極的な姿勢が評価されています。

僕は、ユニクロ好きですけどねぇ。
気になるのは、ユニクロというブランドが好きな従業員の方がどれだけいるかですが…。

ブラック企業の定義は、「長時間労働が行き過ぎ」な企業ということだと思いますが、
仕事を完璧にしようと思えば、労働時間は長くなるのは当たり前ですよね。
もちろん、それをどうやって効率していくかは日々実行すべきですけど。

人権を保障する多国間条約の履行状況を審査する国連の社会権規約委員会が日本政府に対し、長時間労働や過労死の実態に懸念を示したうえで、防止対策の強化を求める勧告をしていたことが23日、分かった。
「日本は過労死対策を」 国連委員会が政府に初勧告|日経

国連が先日、日本政府に労働に関する勧告を出した、とのこと。
法的拘束力ないって言っても、世界の国連の勧告ですからどうなるのでしょうかね。

ちなみに、僕個人としては、長時間労働はぜんぜん問題ないと思ってます。
それに見合った報酬がないのが問題なんでしょ?

超有名なコンサルティング会社とか、金融系とか、
労働時間がめちゃめちゃなくせにブラック企業認定されないじゃないですか。

もちろん、人権問題についての先進国、欧米であっても、
週90時間っていつものことじゃん、みたいな人もいるそうで。
結局、そういうことだと思いますよ。

中には、残業代欲しくて残業している人もいるでしょ?少ないだろうけど。
労働時間が長いのが問題、じゃなくて、もっとそれに付随する問題を洗い出さないとダメでしょ。

それに見合った対価が得られるのであれば、
僕がサラリーマンだったら、週90時間でも問題ないです。

もうブラック企業でいいんじゃない?

企業文化・慣習というのがあり、いきなり労働の話しが改善できるとは思いません。
社員数人の小規模事業者なんて、そんなこと言ってる場合じゃない、ってもんだし。

過労死に関しては、別のメディアでも語られているので割愛しますが、
労働時間の長さはそのままでいいんではないでしょうか?

皆さんが長時間労働でキツいと思ってるのは、
「見合った給与が支払われない」とか、
「福利厚生(労働面含む)が悪い」とかが現実的な問題かと。

Appleが過去に週90時間労働を強要したときも、
それに納得して本気で世界を変えようと思った人と、
愛想つかして辞めていった人がいるわけだし。

自己犠牲が良いか悪いかは別として、
ブラック企業たる部分の根幹である「文化」を否定してはどうかなぁ。

ブラック企業の宗教的とも言われる、確固たる文化があってこそ、
それなりの企業体になれたわけだし。
ブラック規制をしたら、企業の成長を阻害することもありえますよね。

だからってわざわざ、ブラック企業になる必要はありませんが、
それぐらい勢いをつけて企業を成長させたのは素晴らしいことだと思いますよ。

▶「波紋広げるブラック企業」 若者は自衛し、会社は認定恐れる

と言いつつも、創業からの勢い的結果論でブラックなのと、
ブラックに今から飛び込む人では価値観が違うのは当たり前。
個人の価値観が大きく関わるからです。

上記の記事のように、
ネットでブラック認定されてもやっていけるのはごく一部の大企業だけ。
それらの大企業以外は、素直に、対策を取る必要があるでしょうね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

このブラック企業問題は、CSR的にも大問題ですよね。
正直“人権”を中心に様々な権利侵害をしている可能性も高いです。
企業倫理からしてもよろしくない、ことは間違いない。

従業員を犠牲にしながらも、環境活動やNPOへの寄付をしているだけで、
CSR推進企業のラベルをもらえたりするわけでして…。
人権CSRが注目される背景にはこういう課題もあるのですね。

でもよくよく考えてみると、ブッラク企業の実態の多くは“グレー”だと思う。
黒と白の間にグラデーションで濃淡ができているイメージ。
完全ブラックはほとんどないし、個人の主観もあるし……ね。

企業体単位ではなく、部署や役職ごとにもその濃淡もあると思うし。
営業部はブラックだけど、総務は超絶ホワイト、とかね。

本稿のタイトルは煽りっぽいですが、
企業を経営したり、倒産させたりした経験から言うと、
ブラック論争ですが、長時間労働が問題の本質ではないと思うんですよねぇ。

あなたの会社は、ブラックですかそれともグレーですか?

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