CSR社内研修の意義とは?

あなたは、CSR研修を受けたことがありますか?

CSR研修の是非はともかく、CSRの社内浸透教育がなぜ重要なのかを考えてみました。

結論からいうと、従業員が、企業の一番身近なステークホルダーだから、です。

企業の経営層の認識も、従業員一人ひとりの認識も、ブラッシュアップする必要があるんですよね。

社内浸透教育の重要性

CSR戦略やプログラムを遂行する上で、日本企業が考える重要なステークホルダーは、「顧客」、「株主/投資家」、「取引先」という順番の企業が多く、その次に「従業員」が位置付けられている。順番は企業により多少変動はあるが、「従業員」が一番重要だと位置付けられることは稀である。日本企業の「従業員」に対する意識は、従業員は会社に従属するものであると考えられ、実際には会社側の立場が強い。これは、日本的雇用慣行である終身雇用などが依然として根底にあることも要因として考えられる。

一方、欧州において企業が考えるステークホルダーで、最も重要だと考えられているのは、「従業員」である。従業員は、自社のCSR戦略やプログラムを実施する上で、ステークホルダーの中で欧州企業にとって非常に重要な位置付けとされている。

企業が、従業員を最も重要なステークホルダーと位置付けることは、従業員が安心して幸せに、そして充実して仕事に取り組むことができる土壌を作り上げることにつながる。そしてそれが、企業の価値を高め、持続可能な発展につながっていくのである。
(CSRの推進に不可欠な社内浸透教育の重要性より)

12月から大学生の就活が始まり、同時にブラック企業問題がよく取り上げられ、「“働く”ということの意味と意義」を否応にも見聞きします。

僕らがやるCSR研修もそうですが、結局CSRの根源となる資産は何かと言ったら、人なんですよ。

「ヒト・モノ・カネ」が経営資産といいますが、モノやカネだけではCSRなんて進まないのですよ。だから人材教育をするわけですよ。

社内浸透しない、つまり、従業員ウケの悪いCSR活動は“悪”だと思うんです。

極論、お客様がハッピーになろうが、従業員がアンハッピーであるならば、そんなのCSRとは言わないのでは?ということです。

ブラック企業と優良企業の差は、顧客満足度ではなく、従業員満足度なのかなと思います。ブラック企業でも顧客満足度は高い所多いですし。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

僕がファウンダーのデザイン会社は、キレイごとではなく、まずアルバイトさんを始めとする、従業員の満足度向上を目指しています。

CSRに関してあーだこーだ言ってますが、CSRの社内浸透が難しいのは実際肌身で感じています。

でも、総従業員数が数人の小さなデザイン会社ですが、おかげさまで業績は右肩上がりです。

CSR研修では「CSRを自分なりに定義する」というワークショップをしたりしますが、自社のCSRの定義を今一度、全社員共通認識として広める必要があるかもです。

あなたの会社において、CSRはどんな定義がされていますか?まずは、自分の言葉でCSRを日本語に置き換えてみましょう。