マテリアリティ経営

マテリアリティ(重要課題)経営

今回の読書メモは、浜辺真紀子,本田健司『マテリアリティ(重要課題)経営 -企業価値向上につなげる経営とサステナビリティの統合』です。著者の浜辺さんと本田さんは、個別ですが学会の同じ研究部会でお話させていただいており、出版の話を聞いていたので、早めに予約注文をしていました。

結論、付箋だらけになりました。マテリアリティだけではなく、コンサルタントを含めてサステナビリティ推進実務に関わる人は学びが多いと思います。分類としては、学術書ではなく実務の話です。マテリアリティだけではなくサステナビリティ経営全般にも言及していますが、上場企業の話(投資家視点など)がメインとなっています。

非常に具体的な実務の説明があり、私は学びが多かったのですが、逆に言うと、著者のお二人は学会にも所属されておりますし、より学術的な視点でのマテリアリティの解説があると、よりよかったと思いました。「サステナビリティが将来キャッシュフローにつながります」と言われても、それはケースバイケースですよね、としか言えないし、だったらエビデンスは何か、本当に再現性のある法則なのか、などを知りたい、と思いました。もしくは具体的な事例があると、よりわかりやすかったかもしれません。

あと、ページ数。少なすぎる。203ページでは私には足りない。もっと解説を読みたかった。単純に、もう一段階深い視座を読みたかったし、それができる著者だと思っています。このあたりは残念です。今度、著者のお二人に会ったら、第二弾を出せと読者を代表して強く抗議しておきます。

上場企業のサステナビリティ推進担当者はもちろん、企業のサステナビリティ推進支援をするあらゆるカテゴリの人は読むべきです。

書籍概要

著者:浜辺真紀子,本田健司
出版社:同文館出版
発売日:2026/8/19

【目次】
はじめに
第1章 中長期視点の投資家が求める「長期成長ストーリー」
第2章 サステナビリティとESG
第3章 マテリアリティとは―経営戦略のラフスケッチ―
第4章 マテリアリティの策定
第5章 マテリアリティ経営を進めるうえで理解しておくべき概念
第6章 マテリアリティ経営の実務
第7章 マテリアリティ経営を支える体制
おわりに

※Amazon商品ページより引用