日経SDGs経営調査

日経SDGs経営調査が発表

先週、国内サステナビリティ企業評価2トップのひとつ「日経SDGs経営調査」が発表されましたのでシェアします。

>>供給網の人権侵害リスク、対策3割どまり 本社SDGs調査

「SDGs経営調査」は毎年実施しており今年が4回目。事業を通じてSDGsに貢献し、企業価値の向上につなげる取り組みを「SDGs経営」と定義。「SDGs戦略・経済価値」「環境価値」「社会価値」「ガバナンス」の4つの視点で評価。国内の上場企業と従業員100人以上の非上場企業を対象とし886社(うち上場企業824社)が回答、とのこと。

というわけで早速格付けを紹介します!

2022年総合格付け上位企業

日経SDGs経営調査

■追記:2022年11月22日
「第4回日経SDGs経営大賞」は三菱UFJフィナンシャル・グループが大賞に決定。部門賞のSDGs戦略・経済価値賞にはキリンホールディングス、社会価値賞にはオムロン、環境価値賞にはリコーがそれぞれ選ばれました。

■偏差値70以上
アサヒグループホールディングス/オムロン/キリンホールディングス/資生堂/ソフトバンク/SOMPOホールディングス/三菱UFJフィナンシャル・グループ/リコー

■偏差値65以上70未満
アイシン/イオン/伊藤忠商事/エーザイ/NEC/NTT/NTTデータ/荏原/MS&ADインシュアランスグループホールディングス/花王/KDDI/コニカミノルタ/コマツ/サントリーホールディングス/島津製作所/J・フロントリテイリング/住友林業/セイコーエプソン/積水化学工業/積水ハウス/セブン&アイ・ホールディングス/第一生命ホールディングス/ダイキン工業/大日本印刷/大和証券グループ本社/大和ハウス工業/帝人/デンソー/東京海上ホールディングス/TOTO/豊田合成/日清食品ホールディングス/日本たばこ産業/野村不動産ホールディングス/野村ホールディングス/日立製作所/富士通/富士フイルムホールディングス/みずほフィナンシャルグループ/三井住友フィナンシャルグループ/三井物産/三菱ケミカルグループ/明示ホールディングス/ヤマハ/ユニ・チャーム/LIXIL

日経SDGs経営調査

出典
供給網の人権侵害リスク、対策3割どまり 本社SDGs調査
(NIKKEI SDGs) 荏原、ガバナンスの手緩めず

参考:2021年SDGs経営調査

「第3回日経SDGs経営大賞」はアサヒグループホールディングスでした。部門賞に当たるSDGs戦略・経済価値賞にはユニ・チャーム、社会価値賞にはソフトバンク、環境価値賞にはセイコーエプソンが選ばれました。

■偏差値70以上
アサヒグループホールディングス、キリンホールディングス、コニカミノルタ、セイコーエプソン、積水ハウス、ソフトバンク、三菱UFJフィナンシャル・グループ、リコー

■偏差値65以上70未満
アシックス、味の素、アズビル、アンリツ、イオン、出光興産、伊藤忠商事、エーザイ、NEC、MS&ADインシュアランスグループホールディングス、オムロン、花王、KDDI、コマツ、サントリーホールディングス、資生堂、島津製作所、清水建設、J・フロントリテイリング、セブン&アイ・ホールディングス、SOMPOホールディングス、第一三共、第一生命ホール、ダイキン工業、大日本印刷、大和ハウス工業、帝人、東京海上ホールディングス、TOTO、凸版印刷、豊田合成、日清食品ホールディングス、日本たばこ産業、野村不動産ホールディングス、日立製作所、富士通、富士フイルムホールディングス、みずほフィナンシャルグループ、三井住友フィナンシャルグループ、明治ホールディングス、ユニ・チャーム、LIXIL
出典:日経「第3回SDGs経営調査」

参考:2020年SDGs経営調査

■偏差値70以上
キリンHD、コニカミノルタ、リコー

■偏差値65以上70未満
アサヒグループHD、アズビル、アンリツ、イオン、エーザイ、NEC、MS&ADインシュアランスグループHD、オムロン、花王、KDDI、サントリーHD、塩野義製薬、資生堂、島津製作所、清水建設、J・フロントリテイリング、セイコーエプソン、積水ハウス、セブン&アイHD、ソフトバンク、SOMPO HD、第一三共、大日本印刷、大和ハウス工業、東京海上HD、トヨタ自動車、豊田合成、日清食品HD、日本たばこ産業、ファンケル、富士通、富士フイルムHD、丸井グループ、三井住友フィナンシャルグループ、三菱UFJフィナンシャル・グループ、ヤマハ
出典:日経「第2回SDGs経営調査」

参考:2019年SDGs経営調査

■偏差値70以上
キリンHD、コニカミノルタ、リコー

■偏差値65以上70未満
アサヒグループHD、アンリツ、イオン、エーザイ、MS&ADインシュアランスグループHD、小野薬品工業、オムロン、花王、コマツ、サントリーHD、資生堂、清水建設、セイコーエプソン、積水ハウス、セブン&アイHD、ソニー、SOMPO HD、第一三共、ダイキン工業、大日本印刷、大和ハウス工業、東京海上HD、東芝、TOTO、日本たばこ産業、パナソニック、富士フィルムHD、ブリヂストン、丸井グループ、三菱ケミカルHD、ユニ・チャーム
出典:日経「第1回SDGs経営調査」

雑感

2019年の第1回からトップだったキリン・コニカミノルタ・リコーですが、今回はコニカミノルタが偏差値グループを一つ下げて、キリンとリコーのみトップグループを死守した形になりました。偏差値70のトップグループに新しく入ったのは、オムロン・資生堂・SOMPOホールディングスの3社です。おめでとうございます。3社とも一つ下のグループからのランクアップです。

私もアドバイスさせていただくことがありますが、今回ランクアップした企業は単純にすごいと思います。他社も対策をしてきている中でのアップなので、開示テクニックだけではなく実践も追いついてきているという印象です。逆に実績がある企業は開示テクニックで伸びる可能性大。

日経新聞に載るので、JTCでは重要視されているランキングと聞いたことがありますが、もう上位に行くには開示テクニックだけでどうにかなるものではないので、網羅的にがんばりましょうとしか言えません。

ちなみに「SDGs経営」としていますが、カテゴリとしては普通にサステナビリティ・ESG・トリプルボトムラインの話です。SDGsと言っているけど評価項目もESGに近い内容が多く、17のゴールとか169のターゲットと関係ない評価項目がほとんどだったりします。SDGsだけにこだわりすぎず網羅的に開示しているところが上位にいけるということです。

まとめ

いつも通りの顔ぶれといえばいつも通りでした。サステナビリティ評価って財務みたいに1年で大逆転ということがなく、何年も地道にがんばった企業が上位にくるという仕組みになっています。例えば、2022年の偏差値70のグループ企業は、2019年にはもう偏差値65〜70の2番手グループにいたりします。まぁ、つまりは頑張りましょうということですね。来年は御社も上位グループ入りを目指しましょう!

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