エシカルで売上が伸びる!
『リベラルタイム 2016年2月号』(2016年1月7日発売)の、特集『「エシカル」で伸びる売上』に寄稿させていただきました。その紹介がてら、ちょっと僕の考えをまとめます。
僕は『「意識の浸透」と「企業への信頼」で売上増に繋がる!』というタイトルで、エシカルが企業へどのような経営効果があるのか、という点をまとめました。
要点を言えば、エシカルな商品を作るだけでは売上は伸びない。購買ファクターの1つでしかないエシカルは、商品より企業の企業価値向上に貢献する可能性の方が高い。という感じでしょうか。様々な消費者の意識調査もまとめて、今の流れをまとめています。
エシカル商品単体のみで売上を伸ばせるということは現実的にはなく、それよりは企業体としての「ロイヤリティの高い消費者育成」や「レピュテーション向上」などの効果が高いだろうと。
他には、トヨタ、セブン&アイ、三越伊勢丹、イオンのCSR事例をまとめた記事もあり、企業視点で見たエシカル事例が紹介されています。
記事を読んで、改めてセブン&アイのCSRレポートを改めて読んだのですが、たしかにエシカルという単語を使っていましたね。珍しいけど、いいね。ただ補足説明がもう少し必要だとは思うけど。僕の中では、CSRが先進的なのでコンビニはローソン一択だったのですが、セブンイレブンでの買物回数を増やそうと思いました。
ちなみに本文とはまったく関係ないけど、この雑誌の広告が面白かったです。アサヒグループホールディングス、サントリーのダイレクトなCSR広告なんかがあったし。この前の号にも、CSR広告というかブランド広告みたいなのがあって、最近のビジネス誌ってこういう広告の使い方もあるのかなぁと。
「エシカルの企業視点」に興味がある人はぜひお買い求めいただき、エシカルの概念に興味がある人は以下の参考記事をどうぞ。
参考記事
・日本でも浸透するエシカル–エシカル消費と企業の関わり方
・CSR調達と46%の倫理的購入を望むエシカル消費者たち
・エシカルビジネスはファッションから始まる? CSR調達とエシカル消費の5事例
リベラルタイム 2016年2月号
消費者が商品を選ぶ際に、「社会貢献」や「環境への配慮」を意識している割合は高い。しかし実際、「エシカル」であることが購買理由のすべてではない。「エシカル」を強調する前に、社会的価値創出や企業価値向上を目指すべきである。