CSRの課題・問題点を総ざらい!
CSRにおける各企業の課題は実は同じようなことだったりします。
そこで今回は、CSRの課題・問題点のまとめのまとめを。CSR活動の課題解決って以外に認知度が低かったりしますよね…。情報量が多いので、読了時間は長めにとって、参考記事を確認しながら、個別の事象について考察を深めて下さい。
もちろん、課題の列挙だけではなく、その解決までのCSR活動のアイディアも並記しています。
CSR推進の問題点5つとその解決法
1、投資に対するリターンを証明できない。
SROI(社会的費用対効果)という概念を用いて数値化しましょう。
KPI(重要指標)へまっすぐ向かう仕組みをデザインしながらも、他社(NPOやプロジェクト)との協業もうまくこなしたい所です。
参照:ここテストにでますよ!SROI(社会的投資収益率)を理解するための3つのポイント
2、予算を得られない。
CSR活動の企業価値向上(経営結果)への効果をまとめましょう
売上に貢献しないCSR活動は予算が得にくいと言われます。ソーシャルビジネスや、“儲かるCSR”などのように、CSR活動がどれだけ企業として経済効果を上げたかを考える必要があります。
参照:社会貢献はビジネスなのか?社会貢献が“儲かる”のか考えてみた
3、全社的なCSR活動ができない。
ミドルマネジメントへのCSR研修を。
僕みたいなCSR研修講師に依頼しなくても良いですが、CSR部やCSR担当者だけで、CSRを進めることは不可能です。全社的な取組みにするのであれば、ミドルマネジメントに、CSRの推進役になってもらう必要があります。
参照:CSR社内研修の意義とは?社内浸透教育の重要性を再考した
4、役員の個人的なコミットの域をでない。
CSR活動を本格的にするには組織化をしましょう。
なにもCSR部・CSR委員会を作るだけではありません。部署横断の有志の集まりを募るのも一つです。方法としては、外にリソースを求める、というパターンもあります。NPOや社会貢献プロジェクトへの参加などです。
参照:持続できないサスティナビリティ・CSRにならないための3つのポイント
5、社内の理解が得られない。
社内のニーズを調べましょう。
「そもそも従業員が関わりたいと感じる活動なのか」があります。「良いことなんだから、やりなさいよ!」では理解は得られませんね。「そんな活動なら参加したいかも」と感じてもらわなければなりません。
参照:土台から考える!CSRにおけるインナーコミュニケーションの3つのポイント
CSR部そのもの
「効果測定、社内浸透、代表理解」というCSR部の課題3点セットが有名です。
6、効果測定
効果測定に関して言えば、SROIの概念を導入するのも1つで、もっと言えば、「そもそも効果測定できるCSRにおける目標を立てる」ことが重要。
そもそも効果測定できない目標設定をしておいて、後出しジャンケンのごとく、「どうやったら測定できますかね?」って聞かれても答えられませんから。
7、社内浸透
社内浸透は、CSRの価値をもう一度見直すことが必要です。「なんで社員はCSRの重要性をわかってくれないんだ!」と嘆くことはだれでもできます。
それを改善するには、従業員にとってのメリットをきちんと提案することが重要です。「ジブンごと化」させるというのがポイントになるでしょう。
8、代表理解
代表理解は、CSRの経営結果を自社の活動レベルに落とし込むことです。経営者だけではありませんが、企業にメリットがあり、費用対効果が悪くない活動だったら、その活動(CSR)を承認しやすいと思います。
独断と偏見で、CSRを理解する代表も多いですが、企業価値向上という視点から、色々な話しを持っていければいいかもしれませんね。
まとめ
CSRにおける課題を解決するって大変です。普通にやっていたらなかなか解決できないかもしれません。
しかし、課題がおぼろげにでも見えてくれば、解決までの道のりは大分見えてきますよね。今回あげた、8の課題と解決法、そして関連記事で紹介している情報・ノウハウをもとに、あなたの企業における課題解決のヒントになれば幸いでございます。
あっ、ちなみに、CSR研修は割引で対応してますんで、お気軽にお声がけ下さい!
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