CSR事業評価指標

最近注目を集めているSROI(Social Return On Investment)とは、社会的投資収益率、社会的費用対効果などと呼ばれてます。

CSR活動などでの資金投入を行うにあたり、従来の経済的リターンのみに着目した判断基準では、その事業の優劣を評価するには不十分。だから、経済的リターン以外の社会的リターンも考慮する必要があるとし、そのために開発された指標の一つであると言われてます。

詳しく語ると本が一冊できてしまうので(笑)、概要と事例を紹介させていただきます。

追記:2015年8月
SROIはCSRの“未来を計測しうる”ツールなのか

SROIを知るための3つのポイント

1、SROIの考え方

SROIとは、ソーシャルビジネスのパフォーマンスを測る指標として、1990年代後半、米国のファンドであるREDFが開発しました。

今まで投資判断に用いられてきたROIのように、経済的収益のみに着目した判断基準では、ソーシャルビジネスが算出する価値を評価し、投資判断を行うことは非常に困難であったのです。そこで、経済的収益に加えて社会的収益にも着目し、事業を評価する手法として開発されたのがSROIです。

2、SROIの測定方法

算出方法はいくつかありますか、代表的な例を紹介します。

まず、プログラムの受益者を特定します。そして、受益者の変化を数値化していきます。

例えば就労支援で100万円投資して、1人が就職できたとします。その受益者(就職した人)が今後生み出す経済的価値はどれくらいか、生活保護などの社会保障をどれだけ削減できたか、自治体などには税収が入る…などなど。

基本的に、100万円投資した企業に、金銭的に100万円以上になって返ってはきません。ただ社会的に数百万円以上の経済効果をもたらすと想定できます。こういった方法がSROIの基本となります。

3、SROIの利用事例

社会的投資収益率6倍! SROIを活用した若者UP評価を公開しました!

NPO法人育て上げネットの事例です。マイクロソフトなどとの協業事例です。

少し前(2011年)の実施例ですが、他に日本でこれといった事例がないんですよね。そう考えると、育て上げネットさんって先進的やなぁ…。

とにかく、一度ブログ記事を読んでみて下さい。CSR活動を測定する、ということは、当たり前ですが、とても重要なことです。CSR実施において、多くの企業では予算ばかりに気を取られがちですが、目標と効果測定はいつもセットで考えるべきなのです。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

SROIは近年提唱された概念であり日本語の資料は少ないです。逆にね、あなたが関わるNPOがSROIを導入して、成功事例をどんどん作ってくれればいいなぁ、なんて思ったり。

CSRも「インプット→アウトプット→アウトカム→インパクト」というインパクト評価ロジックをより明確にしましょうということはわかりました。

具体的な指標の話しなどは、以下の資料も参考にしてみて下さい。かなりしっかりと解説されています。

参考資料

・日本マイクロソフト被災地支援『東北UPプロジェクト』第三者評価報告書
・[事例]「東北UPプロジェクト」に見る「SROI(社会的投資収益率)」の可能性
・ソーシャルイノベーションの加速に向けた SROI と SIB 活用のススメ(PDF)
・Social Return on Investment (SROI) Collection

関連記事

SROIはCSRの“未来を計測しうる”ツールなのか
SROI(社会的投資収益率)による、CSRの評価方法と効果測定とは