環境コミュニケーション大賞

環境コミュニケーション大賞

環境省より、第18回環境コミュニケーション大賞の発表があったのでシェアします。

環境コミュニケーション大賞とは、事業者等の環境コミュニケーションへの取組促進や情報の質的向上を図ることを目的に、すぐれた環境報告書等を表彰する環境省の制度の一つ。第18回となる今回は「統合報告フレームワーク」や「GRIガイドライン」を参考にした報告書等も表彰の対象として新たに加えたそうです。

また、事業規模等ごとに表彰事業者数を拡大し、中小規模の事業者等も表彰されやすい制度としました。さらに、応募事業者へのフィードバックも強化し、参加する事業者がよりメリットを感じやすい制度になったとされています。

307点の応募の中から、116点が何かしらの賞をもらうという、まさに入れ食いなアワードです。日本では千数百社がCSR関連の報告書を出しているとも言われますし、応募は結構多いとみてもいいのかも。

ですが流石に大賞や部門優秀賞は合わせて10点ぐらいです。このアワードで入賞すると何が起きるかまだよくわかっていません…。

環境コミュニケーション大賞・受賞レポート

【環境報告大賞(環境大臣賞)】
キリンホールディングス株式会社 キリングループ環境報告書2014

【持続可能性報告大賞(環境大臣賞)】
味の素株式会社 味の素グループ サステナビリティレポート2014 (フルレポート)

【地球温暖化対策報告大賞(環境大臣賞)】
大和ハウス工業株式会社 大和ハウスグループ環境報告書2014 ~「環境」との共創共生~

【環境報告優秀賞(地球・人間環境フォーラム理事長賞)】
セコム株式会社 セコム株式会社 CSRレポート2014
株式会社日立製作所 日立グループ サステナビリティレポート2014

【持続可能性報告優秀賞(地球・人間環境フォーラム理事長賞)】
大阪ガス株式会社 大阪ガスグループ CSR レポート2014
本田技研工業株式会社 Honda 環境年次レポート2014

【地球温暖化対策報告優秀賞(地球・人間環境フォーラム理事長賞)】
マツダ株式会社 マツダサステナビリティレポート【詳細版】2014
ヤマトホールディングス株式会社 ヤマトグループCSR 報告書2014【ハイライト版】

【生物多様性報告特別優秀賞(地球・人間環境フォーラム理事長賞)】
サラヤ株式会社 持続可能性レポート2014

【信頼性報告特別優秀賞(サステナビリティ情報審査協会会長賞)】
株式会社クボタ KUBOTA REPORT 2014-事業・CSR 報告

【審査委員会特別優秀賞(第18 回環境コミュニケーション大賞審査委員長賞)】
積水ハウス株式会社 Sustainability Report 2014
富士フイルムホールディングス株式会社 富士フイルムホールディングス サステナビリティレポート2014
株式会社東芝 東芝グループ 各種レポート2014

雑感

だいたい上記が主要な受賞企業とレポート名です。大阪ガスさんは、少数精鋭(CSR専任が1人?)の運営体制の中よくやっていると思います。味の素、マツダのCSR報告も最近評価高いですよね。

こうやって受賞レポートのタイトルを見るだけでも、環境のみの対応からよりCSRや統合報告よりのものになってきているように思います。今回から、統合報告やCSR報告書、中小企業など、様々な企業のCSR関連レポートを表彰する形になったのが大きく影響していますね。

個人的には、日本語版のタイトルはやっぱりカタカナが親切かなぁ。あと、しょうがないのですが、CSR報告や良事例とされる統合報告書などの名前があまり上がってませんね。そもそも応募していないとかなのかな?どうなんでしょうか。

ブラザー工業の環境特設コンテンツ「brotherearth.com」が唯一ウェブコンテンツとして受賞してますね。他の会社もCSR特設コンテンツはあると思うのですが、環境系以外は評価されないということ?

まとめ

他にも色々な会社が受賞していますので、CSR担当者は一度チェックすることをお勧めします。良いベンチマーク企業が見つかるかもね。

第18回環境コミュニケーション大賞

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