東日本大震災から丸3年
東日本大震災から丸3年。僕らはこの3年間で、東北のために何が出来たでしょうか。
個人的には、東京在住で主に東京で仕事をしているので、現地に行くことはほとんどありません。
だからこそ、主に東京に事務局を置く復興支援系のNPOの応援を通じ、間接的に復興支援活動をさせてもらってます。
これからの自分ごととしては、復興というより、地域活性化だったり、自分自身の防災に意識を向けていこうかと考え中。
ともあれ、今の企業と社会貢献意識まわりを簡単に振り返ってみます。
復興からローカル・ビジネスへ
日経平均株価に採用される225社について企業情報やIR関連のホームページを調べたところ、2013年度に何らかの復興支援をしたと確認できた企業は少なくとも86社と、全体の38%を占めた。被災した企業への投融資や被災地の食材を使った商品開発など、自社の本業にもメリットがある活動に力を入れる企業が多い。
復興支援を事業に生かす 震災3年、主要企業の4割が継続
三菱商事の復興事業専門の公益財団法人を設立、キリンビールの風評被害に悩む福島産フルーツの使用、KDDIのIT専門スタッフの派遣、TOTOのスタッフ派遣、などの事例も紹介されています。
社会貢献のような慈善事業は基本的に見返りがありません。PR効果だってたいしたことないです。そういう活動は一気に下火になっている印象。仕事じゃないと、現地にリソースを投下する意味がないというのは、現実的な話です。
東北で盛り上がるスタートアップの企業とNPO、大手企業の新規ビジネス、色々な企業活動に注目が集まります。
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現在『強い思い』を持っているのは2人に1人
東北復興を応援したいという思いはどの程度なのか。震災直後から現在までの各年について、それぞれ聞いたところ、《2011年3月(震災直後)》では「とても強かった」が34.3%と3人に1人の割合だったが、《2012年3月(震災1年後)》では16.4%と震災直後の半分以下の割合となった。
エリア別に、思いが強い人の割合の変化をみると、東北では、《震災直後》は78.2%だったのが《震災1年後》には79.5%と僅かに上昇し、《現在》は61.6%。東北以外は《震災1年後》から年々減少しており、その減少幅も東北に比べ大きく、《現在》は49.1%と約半数だった。
復興支援、10代の3人に2人が「募金をする」…震災から3年
先週の発表データです。丸3年とはいえ、半分近くの人にはまだまだ応援したいという気持ちがあるとのこと。
実際のアクションは、東北の農産物を意識して購入する、募金する、旅行に行く、などが上位に。
これが、来年になるとどうなるか。3年後にどうなるか。興味深いところです。
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まとめ
いかがでしたでしょうか。
去年の今日書いた記事「2013年3月11日|東日本大震災から丸2年。僕の中で変わったこと、変わらなかったこと。」から、僕自身はあまり進めていない気がします。
数字で単純に区切ることはできないとはいえ、丸3年で復興支援というフェーズは完全に下火になりそうなニュースが増えている気がします。今後は、復興というよりは、まちづくり活動というフェーズとなると現地のNPOの方が言っていました。確かに。
今後の被災地は、まちづくりや地域活性というような見せ方で、ビジネスも含めた手法に対してリソースが集まるのかも。
去年は復興支援団体「助けあいジャパン」というNPOの支援を通じて東北に間接的に関わってきました。
今年は、他の復興支援NPO支援もしながら、東京から微々たる貢献ですがアクションをしていきたいと思っています。
僕の4年目の関わり方も色々考えないとなぁ、と改めて思った今日の朝でした。来年の3月11日の記事にしっかりと報告できるような活動をしていきます。