そもそも中小企業とCSRとは何か
昨日、埼玉・北与野にて行われた「中小企業CSRサミット」に参加してきたのでメモ。
先日書いた記事「中小企業の“CSRをすべき理由”をまとめた冊子「CSRチェックリスト」」のCSRチェックリストを無料配布している、中小企業CSR実行委員会が主催(さいたま市が共催)です。
レポートは誰かが上げるとして、僕の率直な感想とオピニオンをまとめておきます。
途中で離脱したので、最後の方はわかりませんが、それでも、中小企業の社長連中が一度に集まりCSRを語るという場は日本初なんじゃないですかね。
このイベントそのものが、行政も企業も一般参加者も集まった、マルチ・ステークホルダー・スタイルのCSRなのかも。
以前書いた、こちらの記事も参考までにどうぞ。
▶よりインパクトを出す為に!中小企業がCSR活動する前に実行すべき3つのコト
中小企業のCSRの本質は何かを考えるための3つのポイント
1、中小企業CSRの原体験
CSRを知ってしまったから。素通りはできなかった。こう、言い放った社長がいました。
この原体験の感覚は、NPOの代表が社会的課題にぶつかった時に、その問題を見逃せなかったという考え方に近いのかもしれない。
あとは、事業入札にインセンティブが入ったとたん、CSR認証のエントリーが増えた、なんてゲンキンな人たちの実情もあるようで。
そりゃ、CSRが事業(営業)に有利に働くとなれば、皆CSRしますよね。
CSRを始める動機は不純でもいい。最終的に「まっとうな企業」になれば。格好の悪い事はできないよね。
だた、中小企業は社長と従業員が近いポジションにいるので、社長が本気かどうかは従業員にすぐばれるのですが。
2、中小企業CSRのベストプラクティス
中小企業のCSRのベストプラクティスとは、どこか?
正解は一つではないにせよ、自治体・地元NPOとのコラボとかがヒントになりそう。
特にCSRは、経営戦略とはいえ、売上アップとか、バックオフィス系のコスト削減などとは毛色がことなるので、他社のマネがしにくいのかもしれません。
特に中小企業は、社長(多分オーナー)の影響力がとても大きく、社長自身のCSR観がそのまま自社のCSRスタイルになりますよね。
ですので、ただの自己満足で終わらないように、より積極的な非営利組織とのコラボが必要なのかも。ガバナンスに近いというか。
3、中小企業CSRのインセンティブ
CSRを進めることでインセンティブが生まれる。
そこまでのフェーズにいけば、CSR活動は従業員やステークホルダーのモチベーションで勝手に動き始めます。
そこまでのフェーズに進んでいることを実感している、社長達も多かった印象です。
事業でもCSRでも、最初からうまくいくことは基本ありません。試行錯誤なんですわ。僕みたいなCSRコンサルタントが入れば、目標まで早く到達できるし、コンサルティングに投資した分の費用(それ以上に)は回収できるとは思います。
これは大企業もそうなんだけど、「続けること」が超重要。単発のCSR活動なんてナンセンスすぎる。
でも、継続が本当に大事。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
結論を言ってしまうとつまらないのですが、CSRの本質は結局、大企業も中小企業も同じなんですよね。
社長が口だけなら、やっぱり叩かれるし。変わるのはCSR活動の手法の部分だけですからね。うん。
今回のイベントで、何人もの社長の口から語られたCSR観は興味深いものでした。勉強になります。
で、改めて思ったのは、フリーランスの僕自身のSRって何だろうと。
「人を変え、企業を変え、世界を変える」は僕のミッションステートメントです。そして、CSRという概念をより多くの人に伝えるのが、僕自身の社会的な役割かなと思ってます。
日本に、僕以上にこのCSR関連領域でリーチする力がある人っていないでしょ。だって。
というわけで、御社の社会的役割は何ですか?そして、あなたの社会的役割って何だと思いますか?