米国寄付実態調査2012

NPOのマーケティングコンサルタント・長浜さんのギビングUSA財団による2012年の米国寄付の実態調査を読んで、気になったことがあるので色々メモを。

ちなみに、日本の寄付額はこちらの記事を参考に。
過去最高金額の企業寄付!1,500億の大幅増加のわけとは

僕は、企業のCSR活動の支援を仕事としてさせていただいてますが、
寄付って正直オススメしてないんですよね。

法人寄付を考えるのはやめましょう、とも場合によっては指摘します。

CSR担当者必見!NPOと企業の協働事例集「新しい協働のケース100」という記事で紹介したように、
お金を渡す・もらうだけの関係より一歩進んだコラボのほうが
インパクトが出せるのでは?と思っているからです。

しかしながら、寄付も色々な形があるもの。
ちょっとのそんな視点を持ちながら、以下、寄付について解説していきます。

米国寄付の実態調査

2012年の米国における寄付総額は3,162億ドルで、前年の3,055億ドルから3.5%の微増(インフレ調整後1.5%増)となりました。米国で寄付が最大になったのは2007年の3,445億ドルですが、これと比較すると8%の減少となります。仮に現在のペースで寄付が増えた場合、2007年の水準に戻るには、最低でもあと6年はかかると推定されています。
ギビングUSA財団による2012年の米国寄付の実態調査

日本の30倍(!)の寄付額が動くアメリカですが、
アメリカ自身の寄付額は右肩上がりすぎる、というわけではなさそうです。

ハリケーン災害支援などがあったのでもっと増えると思ったんですが、
別にそういうわけではなさそう。

法人寄付は前年の162億ドルから12.2%の増加となる182億ドルへと拡大。全体の約6%を占めています。この要因は、16.6%の税引前利益の増加と4%のGDP増加によるものと分析されています。米国においては、法人は近年、物品寄付を増加させていますが、約半分を金銭以外の寄付が占めており、そのうちの70%が薬剤となっています。
(ギビングUSA財団による2012年の米国寄付の実態調査)

法人寄付は、日本もアメリカも2011年より2012年のほうが増えていますね。
あまり知らないのですが、物品寄付が増えているんですね。

そういや、日本は物品寄付の統計ってみたことないな…。
今、手元にないけど、寄付白書に書いてあったっけ?

ちなみに個人でできる寄付は、「ポイントで社会貢献をしよう!ポイント寄付・募金サービス30選」、「募金で社会は変えられるのか?コンビニ店頭募金の6事例」の記事を参考にしてみて下さい。

継続的な寄付やアクションには、“日常の延長線上”に設定されている必要があります。
寄付をすごく特別な存在としてしまうと、絶対継続性が阻害されます。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

全体の寄付金額が伸びているからあなたも寄付しなさい、
ということを言いたいのではなく、こういう事例も踏まえて、
今後どうアクションをするかをもっと考えましょうよって話です。

寄付はただするだけでは企業価値向上にすらつながりませんが、
企業でも、個人でも戦略的に活用し、社会的なインパクトを出していきたいですね。