NPOと企業の協業事例集

先日、福岡県で「新しい協働のケース100(PDF)」という資料が発表されましたので、その雑感とまとめを。

昨今、NPOと企業のコラボレーションが叫ばれつつも、なかなか進まない現状がありまして(理由は色々あるんだけど)、これから検討をしているNPOや企業のベストプラクティスになりそうなので共有します。

ちなみに、ファイルは86MB(!)もありますので、PCからご覧いただいた方がよいかもしれません。

新しい協働のケース100

区切りとしては「環境・子ども・地域・文化・人権・経済・福祉・いろいろ」の8項目。全国の事例があり、首都圏以外の事例もたくさん紹介されています。省庁も部分的な資料などは作ってくれるのですが、ここまでしっかりリスト化されているのは、初めてくらいかもしれませんね。

福岡県が出している資料なので、福岡県や九州地方の事例が多いです。首都圏の事例を含めれば、「事例300」くらいできそうですけど…。それはさておき、事例事にコラボレーションのポイントがまとめられています。こういう実践的な資料は本当にありがたいです。

むしろ、このコラボレーションのポイントのみを抜き出して考察をしていけば、かなり良質な書籍ができそうじゃないですか…ってくらい充実しています。

NPOと企業がコラボできないわけ

全国にはすばらしい事例がたくさんあるようですが、ほとんどの企業やNPOではやりたいけどできない、そう思っている所のほうが多いと感じています。

企業側の課題として、特定のNPOとだけコラボはできない、寄付はできない(会計上不利なので)、NPOのビジネス感覚と合わない、インパクトが出せない、などなど…。

もちろん、コラボレーションのやり方は無限にあるんでしょうけど、企業の根本的な課題解決をNPOができないので、結局コラボレーションが進まないのです。

じゃあ、どうしたらいいの?ですって?そう人たちのために今回の資料が役に立つのだと思います。まずは「知ること」です。無知は時に、悲劇しか生まないことがあります。

学ぶだけで良いとは思いませんが、まずはスタート地点にたってからでも、行動を起こすのは遅くないと思います。

まとめ

マジ、必見な資料です。

時々、NPOと企業の事例なんかを質問されるのですが、この資料を紹介するだけで済みます。実はこの資料の作成過程などをソーシャルメディア等を通じ知ってはいたのですが、いやいや、こんなに素晴らしいものになると思ってませんでした。

NPOとの協業に興味があるあなただったら、叫びたくなること間違い無しです。

参照
企業とNPOの連携・協働事例とその対策について
CSR担当者がNPOを学ぶための良書「NPOのためのマーケティング講座」(長浜洋二)
新しい協働のケース100(PDF)