底力のある企業が今年も上位に！東洋経済「SDGs企業ランキング2023」

2023年7月10日

SDGs企業ランキング2023

先週発売された東洋経済新報社「週刊東洋経済2023年7月8日号」（7/3発売）で「SDGs企業ランキング2023」が発表されたのでシェアします。

SDGs企業ランキングは「人材活用」「環境」「社会性」「企業統治」の4カテゴリで評価されて、これらのポイントでSDGsの達成度を可視化している格付けです。今回が3回目で毎年7月頃に発表されています。東洋経済は企業アンケートの回答から詳細データをまとめているので、方向性はだいぶまとまっているものになっています。

では早速紹介します！

SDGs企業ランキング2023

1位. J.フロントリテイリング
2. 日本電信電話
3. 三菱UFJフィナンシャル・グループ
4. 三井住友フィナンシャル・グループ
5. 第一生命HD
6. ファンケル
7. TOTO
8. オムロン
9. 東京海上HD
10. 日本生命保険
11. 丸井グループ
12. SOMPO HD
13. NTT西日本
14. NTT東日本
15. 大和証券グループ本社
16. NTTドコモ
17. サントリーHD
18. MS&ADインシュアランスグループHD
18. NTTデータグループ
20. アサヒグループHD
21. 三井物産
22. KDDI
23. イオン
24. セイコーエプソン
25. 資生堂
26. 荏原
27. 富士フイルムHD
28. 住友生命保険
29. 帝人
30. NTTコミュニケーションズ
出典：東洋経済新報社（2023）「週刊東洋経済2023年7月8日号」

参考：SDGs企業ランキング2022

1. オムロン
2. 三菱UFJフィナンシャル・グループ
3. 大和証券グループ本社
4. 日本電信電話
5. SOMPOホールディングス
6. 第一生命ホールディングス
7. MS&ADインシュアランスグループHD
8. J.フロントリテイリング
9. セイコーエプソン
10. NTT東日本
11. NTTドコモ
12. KDDI
13. サントリーホールディングス
14. 東京海上ホールディングス
15. ファンケル
16. 帝人
17. キユーピー
18. トヨタ自動車
19. TOTO
20. 資生堂
20. 三井住友フィナンシャルグループ
出典：東洋経済新報社（2022）「週刊東洋経済2022年7月30日号」

SDGsランキングのポイント

トップ30社でみると、8社が昨年のトップ30外からのランクインでした。18位のNTTデータグループ（昨年117位）、30位のNTTコミュニケーションズ（昨年82位）は大きくランクアップしています。NTTグループは、NTTからNTT西日本、NTT東日本、NTTドコモ、もトップ30にランクインしており、グループ全体での底上げが進んでおり素晴らしいです。サントリーHDは前からですが、NTTグループなどの未上場企業でここまで対応と開示するのはなかなかのものです。最上位企業群に入るには相当なコミットメントが必要なので。

東洋経済以外にもSDGs視点の企業ランキングを行なっている格付けはあります。ではいわゆるESG視点の企業ランキングとはどう違うのかというと、ほとんどの場合ほぼ同義のランキングとは思います。たとえば、東洋経済のSDGs企業ランキングは、「人材活用（評価項目31項目）」「環境（24項目）」「社会性（21項目）」「企業統治（21項目）」の4カテゴリ97項目で評価されています。これらのポイントでSDGsの達成度を可視化。400点満点で点数の高い順にランキングしています。これらは、いわゆるESG全般の項目であるとも言えます。

SDGsはここ数年で学校教育や各種メディアでもよく取り上げられるようになり、事業活動というよりも一般生活者にとっては、社会貢献活動的なイメージのほうが強いかもしれません。テレビや一般ビジネスメディアだと自称・有識者がウォッシュなことや表面的な話しかしませんので、SDGs企業評価といったときに、ネガティブなイメージが出てしまうのは残念ではあります。

まとめ

今年のSDGs企業ランキングを紹介させていただきました。実務的な評価項目も多いので、ESG投資側面でどうこうというランキングではありませんが、財務面ではなく実践力をみる上ではおもしろいかなと思いました。詳しくは「週刊東洋経済2023年7月8日号」を買って確認いただきたいですが、ランキングを眺めているだけでも楽しいですね。来年のランキングはどうなるのか、今から楽しみです。

まずは、上位企業のサステナビリティサイトや統合報告書、サステナビリティ・レポートを確認いただき、どのような活動や開示を行なっているかチェックしてみましょう。そういう意味では、開示のベンチマーク企業探しには、この手のランキングはとても役に立つと思います。ぜひどうぞ。