東洋経済CSRランキング

CSR企業ランキング2022

本日2月28日発売となった雑誌『週刊東洋経済 2022年3/5号』で、東洋経済新報社の最新版CSR企業ランキングが発表されたので共有します。

「CSR企業ランキング」とは、東洋経済新報社が2007年から行っている、1,600社以上の「CSR企業調査」のデータを元に財務・非財務の両面を評価した、国内最大規模のCSR/ESG/サステナビリティ総合評価企業ランキングです。

この東洋経済の調査データは様々なESG評価機関/データプロバイダ等でも活用されているようです。もちろん、私もこれらのデータを元に色々ち企業研究をしています。最近では関連書籍が多くの大学に置かれていることも増えているようで、学生の企業分析などでも活用されているみたいですね。東洋経済のオンラインメディアでもいつくかの関連ランキングが発表されますし、このデータなどは少なくとも数百万人にはリーチしています。

雑誌では詳しいランキングが載ってますので急ぎで確認したい方はそちらでどうぞ。例年通りだと数ヶ月後にウェブサイトでも開示されると思います。

CSR企業ランキング2022・トップ30

1. 日本電信電話(昨年順位:2位)
2. NTTドコモ(6)
3. KDDI(1)
4. 三井物産(64)
5. 富士フイルムHD(3)
6. 中外製薬(25)
7. JT(4)
8. サントリーHD(7)
9. トヨタ自動車(9)
10. 花王(5)
11. セブン&アイHD(12)
12. 積水ハウス(20)
13. NTT東日本(ー)
14. ダイキン工業(15)
15. NEC(27)
16. 東レ(14)
17. アイシン(16)
18. コマツ(12)
19. デンソー(23)
20. 旭化成(17)
21. 第一三共(23)
22. 伊藤忠商事(37)
23. 富士通(32)
23. 村田製作所(40)
25. クボタ(17)
26. 大和ハウス工業(8)
27. 東芝(36)
28. アサヒグループHD(33)
29. オムロン(19)
29. 信越化学工業(34)

掲載誌


週刊東洋経済 2022年3/5号

■目次
【第2特集】信頼される会社 CSR企業ランキング 2022年版
総合ランキング 300
部門別上位企業 人材活用/環境/企業統治+社会性/CSR合計/財務
金融機関 上位30社
総合ポイント上昇率 上位5社 未上場企業 上位10社
社会課題の解決へNPOと連携

参考:CSR企業ランキング2021・トップ30

1. KDDI(2020年の順位:1位)
2. 日本電信電話(3)
3. 富士フイルムホールディングス(5)
4. JT(7)
5. 花王(4)
6. NTTドコモ(2)
7. サントリーホールディングス(53)
8. 大和ハウス工業(13)
9. トヨタ自動車(17)
10. キリンホールディングス(12)
11. 富士ゼロックス(9)
12. セブン&アイ・ホールディングス(6)
12. コマツ(8)
14. 東レ(15)
15. ダイキン工業(11)
16. アイシン精機(21)
17. 旭化成(10)
17. クボタ(22)
19. オムロン(24)
20. ブリヂストン(14)
20. 積水ハウス(19)
22. キヤノン(23)
23. デンソー(27)
23. 第一三共(37)
25. 中外製薬(75)
26. 住友商事(52)
27. NEC(32)
28. いすゞ自動車(49)
29. 東京エレクトロン(35)
30. 三菱電機(28)

参考:過去CSR企業ランキング詳細

※「東洋経済オンライン」の該当ページに飛びます※

東洋経済CSR企業ランキング2021
東洋経済CSR企業ランキング2020
東洋経済CSR企業ランキング2019
東洋経済CSR企業ランキング2018
東洋経済CSR企業ランキング2017
東洋経済CSR企業ランキング2016
東洋経済CSR企業ランキング2015
東洋経済CSR企業ランキング2014
東洋経済CSR企業ランキング2013
東洋経済CSR企業ランキング2012
東洋経済CSR企業ランキング2011

所感

今年の1位は日本電信電話(NTT)でした。2位はNTTドコモ、3位はKDDI。トップ3の通信系はもうレジェンドですね。4位の三井物産はなんと64位からのランクアップです。このランキングはCSR企業ランキングと言っておきながら、財務評価が半分(300点)なので、財務点が低い企業がトップ30に入るのは難しいという特徴があります。しかし三井物産は財務も非財務も堅調で、まさにトップオブトップの上位入賞となっています。

三井物産以外はかなり順当ですね。今年もほぼ上位グループ内で、多少入れ替わりがあった程度です。これはここ数年の傾向ですが、上位100社もだいぶ固定化されてきてますし(100位以下からはなかなか上がれない)、全体的にレベルが高くなってしまい、新規回答企業の“下剋上”はほとんど起きていないです。ボリュームゾーンでは1点に何社も入ってきていて、超ハイレベルな争いになってきています。

100位までで見ますと、100位圏外から入ったのは、東京ガス(145位→67位)、ソフトバンク(139位→79位)、双日(115位→81位)、日本郵船(102位→85位)など、14社でした。80位以降では100位圏外企業がそこそこ入りました。日本ペイントHD(356位→98位)は大きな進展でした。

東洋経済のCSR企業ランキングは、国際的なESG企業評価というわけではないものの、日本で大規模なESG総合調査は東洋経済さんと日経さんしかやっていないので、注目度が落ちることはまずありません。日経SDGs経営調査もそうですが、基礎的な項目も多いので、ここで上位は入れない企業はそもそもグローバル評価には耐えられないと思います。

今年も夏には調査回答が始まると思いますが、改訂コーポレートガバナンス・コードの影響もあり、サステナビリティ情報開示に積極的に取り組む企業が増えているので、さらに激戦のランキングになるでしょう。経営陣が悪気もなく「100位以内にランクインしなさい!」と叫ぶ企業もあり(観測範囲でいくつもある)、涙目になる担当者の方がかわいそうで…。がんばってくださいとしか言えません。

まとめ

この東洋経済新報社のCSR企業ランキングを研究するようになって、そろそろ10年くらい経ちます。研究といってもアカデミアやシンクタンクのような企業分析ではなく、上位企業の解答項目をチェックしたり、コンサルティングで入るお客様の業界の他社動向を調べたりとか、このデータを使っていろいろな視点で企業評価をする、というイメージです。

日本では一番まとまったESGデータがあるので、データ使用料(東洋経済とは別のデータサービス使ってます)払ってでも使う価値はあります。一部の資産運用会社もこれらのデータを使っているそうなので、さすがにそうでしょうね、という。私も、今日発表だったので、これから手作業でいろいろと傾向やら今年の特徴なんかを研究していきます。

東洋経済新報社では、他にも「ESGランキング」「SDGsランキング」などもやっています。以下の記事にまとめているので参考にしてみてください。

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