CSR的思想の代表格”三方良し”
あなたは、CSRを日本語で定義できず困ったことはありませんか?
今回は、CSR的思想の代表格”三方良し”が進化した、“三方良し2.0=四方良し”の話しです。
三方良しは、あなたも聞いたことあると思います。三大商人の一つと言われる、近江商人の商道徳で、「売り手良し、買い手良し、世間良し」で三方良しです。
現代風にアレンジすることが大好きな現代人は、CSR3.0ならぬ、三方良し2.0として、“四方良し”を色々提唱し始めているのです。それでは以下で詳しく解説していきますね。
「四方良し」のポイント3つ
1、時間
三方良しに「未来良し」を加えるという説。
売り手、買い手、世間がよくても、未来のまだ見ぬ子孫が困っては、CSRとは言えない。将来へ負債を先送りしない、という意味で、僕はサスティナビリティを考慮した、この時間軸を加えた四方良しの考え方がしっくりきます。
2、従業員
三方良しに「働き手良し」を加えるという説。
「売り手」に従業員も含まれるという意見もあるので、何ともいえませんが重要な考え方ではあります。働き手をあえて軸として確立させるのは、人権意識の高いグローバル的発想なのかもしれません(笑)
3、地球
三方良しに「地球良し」を加えるという説。
三方が良しても、地球様に迷惑かけたらアカンというわけ。世間というのが欧米で言う“社会”、つまり環境のことも含めると思うのですが、まぁ、環境負荷をかけないことも重要なCSRです。サスティナビリティをそのまま「持続可能性」としても、可能性って何?となりますが、とにかく、大切な要素ですもんね。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
他にも、「神仏」が4つ目になるとか、人によって色々と主義・主張があるようです。ここで僕が言いたいのは、「あなた自身で定義する重要性」なのです。
誰がどう言ったとか、そんなことはどうでもよくて、あなた自身の言葉で、あなた自身が納得できる言葉で、理念を作り実践していくことが一番大事だと思うんですよ。
どんな名言でも、自分の腹にストンと落ちなければ、それは戯れ言の類いとそう変わらなくなってしまいます。あなたにとってCSRを日本語で定義すると、四方よしの4つ目には、どんな言葉があてはまりますか?
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