誰にも壊せないものはあるか?

今日は、オピニオンらしい、オピニオン記事です。

「CSRに地図(計画)はいらない!CSRのコンパス(目的)を作る為の定義」と、
知ったかぶり甚だしいタイトルですが(笑)、
ちょっとした気付きがあったので共有させていただきます。

CSRにおける“手段の目的化”を防ぐための、たった1つの方法

「世界の変化のスピードがこれだけ速くなると、〈地図〉はもはや役に立たない。必要なのは〈コンパス〉です。」
学ぶべきは、「何を学ぶか」ではなく、「どうやって学ぶか」より)

この記事を読んで、ドキッとしました。
まさに日本のCSR界隈の人に言っているのかも、と。

これだけ世の中にスピードが出てきて複雑になると「地図」、つまり事前の計画は役に立ちませんし、地図を製作するためのコストも高くつきます。むしろ、大事なのは「何をしたいか」という「コンパス」をしっかりもつことで、企業でもトップがしっかりした磁石をもっていれば、現場は方向性を間違えずに動けます。
(同ウェブサイトより)

これって、要は、手段と目的のメタファーの発展思考ですよね?

つまり、CSRのテクニカルな部分を企画・運営するのではダメで、
企業としてのミッション・ビジョンをまず持とうよってことだと解釈しました。

東日本大震災の時もそうでした。
事前に計画をしてなければ動けなかった企業の足取りは重く、
日頃からCSRの意識が備わっていた企業の行動は素早かった。

例えば、
CSRコミュニケーションを通じて、僕らはどこへ向かおうとしているのか、
どんな目的地に向かって歩いてくのかが重要なのだと。

だったら、手段はウェブでもイベントでも紙媒体でも何でもいいわけです。
時代の流れにそった最前の手段で目的地にいけばいいのです。

ソーシャルメディアが流行りだしたから、
ソーシャルメディアを使ってCSRコミュニケーションをしたいとか、
そういう発想が前述の伊藤氏のいう「地図」作りなんでしょうね。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

「手段の目的化」は、どのビジネスでも陥る可能性があることです。
思考停止の一つの例でもあるのですが、
改めて、企業のミッション・ビジョンの重要性を認識しました。

地図(手法)は変化には対応できない。先手を打つことが出来ない。
コンパス(目的)は時代のカラクリが変化しようとも揺るがない。

今日の結論としましては、
CSRは企業のコンパスでなければならない、ということです。

あなたの会社には、CSRの地図しかないですか?
それとも、CSRのコンパスを従業員全員が持っていますか?

学ぶべきは、「何を学ぶか」ではなく、「どうやって学ぶか」