SRIが変えるCSRの動き
2015年はSRI投資(ESG投資/サスティナブル投資)が大きく動いた年でしたね。
2016年は2015年の変化を受けて大きな環境変化の“初動”が見られる年になるでしょう。というわけで、本記事では主に国内事例を、事例解説記事を中心にピックアップしました。なんつーか、お金の流れが変わると、社会の動きも変わるものですよね。そんな“うねり”を感じています。
ただ、僕は投資サイドから見るCSR/ESG/SRI投資(特に海外事例)はあまり詳しくないので、僕なりに気になった解説記事のまとめです。内容は主に2015年(一部2016年)の情報です。
SRI/ESG/サスティナブル投資のトレンド
子どもの権利と責任投資
「子どもの権利に焦点をあてた責任ある投資」というのは興味深い視点です。全般的にはいわゆるSRI/ESG投資の話となっています。
ESG投資に動く
■ESG投資に動く 明治安田300億円規模、日生500億円超
記事では、機関投資家のESG投資が加速しており、GPIF、太陽生命、第一生命、日本生命、明治安田生命、住友生命、富国生命のESG投資に関する事例を挙げています。GPIFのPRI署名→他の機関投資家も追随→企業のCSR/ESG情報開示が進む→そもそものCSR活動が推進される、という流れで、僕としては大歓迎な動き。一方、日本では、まだまだESG配慮よりパフォーマンスを重視する“パフォーマンス至上主義”論者が一定数おり、浸透という意味ではもう少し先なのかなと感じています。
ESG投資を考える
大和総研によるESG投資の解説連載です。比較的ライトなレポートで、CSR担当者向け、と言えるかもしれません。
1、ESG投資とは何か
2、国連責任投資原則(PRI)
3、ESG投資の市場規模
4、ESGとCSR
5、ESG投資が注目される背景
日本市場に注目
■米最大の年金基金「ESG投資で日本に注目」 議決権を積極行使、年率7.5%の高リターン狙う
「すべての投資判断にESGを組み込む投資原則を採用しました」ということで、日本企業の非財務情報を重視した投資をする所もあるみたいですね。
ESG情報サービス
■法人向け新サービス「ESG オンライン」リリース! 議決権行使の業務支援、CSR 情報の分析に最適なオンラインサービス!
東洋経済は独自のCSR/ESG情報を持っている会社ですので、いつかはくると思っていましたが、今年からサービスインがそうですよ。
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・今年の日本企業選定は20社–社会的投資指標「DJSI」(2015)
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・非財務情報開示がもたらす投資家へインパクトと現状
・SRI投資の現状と社会貢献型株主優待
まとめ
SRI/ESG投資の盛り上がりから、企業のCSR情報開示サービスの展開、企業へのCSR情報開示プレッシャーなど、一部の強い潮流がCSR界隈全体を動かし始めているように感じています。
僕らみたいなCSR支援を行なう立場の人間からすれば、変化はビジネスチャンスであり(ピンチでもあるけど)歓迎すべき流れです。特にCSRコミュニケーション支援をする人たちは、IRの知識をもっと持たないとダメですね。とは言いつつ、中々専門性を持つことは難しいし、海外のIR方面も強いCSRコンサル会社もあるので、僕はIR支援会社様をパートナーとして色々やらせていただいております。
というわけで、SRIがどんどん進む世界を尻目に、後手後手の情報収集しかできない僕なのでした。CSR担当者の方もIR担当の方とちゃんと情報交換をして、最新情報をピックアップしていきましょうね!