CSR-DJSI

ダウ・ジョーンズ・サスティナビリティ・インデックス

DJSI(Dow Jones Sustainability index)は、スイスの投資運用およびアドバイス会社であるRobecoSAMが米国ダウ・ジョーンズと共同で1999年に開発した株式指数のこと。

投資信託会社等がSRIファンドなどを設定する際のベンチマークとして幅広く利用されているそうです。RobecoSAMは、企業のサステナビリティを「経済・環境・社会」の側面から評価し、総合的かつ先進的な取組みを行っている企業の株式を、長期にわたり持続的な成長が期待されるDJSI銘柄として毎年9月に選定しています。また、産業別、地域別のトップ格付けもあわせて発表されます。

2015年の「DJSI World」では、全世界の大企業約2,500社から317社(日本企業20社)が、また「DJSI Asia Pacific」では、アジア太平洋地域の大企業約600社から145社(日本企業62社)が構成銘柄として選定されたようです。

2014年のものは、『日本企業は何社ランクインした? 「DJSI/ダウ・ジョーンズ・サステナビリティ・インデックス」(2014)』という記事にまとめているので、ご興味がある方はどうぞ。

企業のプレスリリース

DJSI Asia Pacificは該当企業が多いのでピックアップしませんが、「DJSI World」の日本企業からは、損保ジャパン、コニカミノルタ、花王、大日本印刷、富士通、伊藤忠商事、リコー、丸紅、積水化学工業など合計20社が選出。あれ…?あのレジェンドなメーカーは…?という点は後ほど説明します。

しかし毎年思うのですが、選定されたならプレスリリース出せばいいのに、選定されてもプレスリリース出さない企業とか何を考えているんだろう。(僕が見逃しただけの可能性大)

もしそうだとしたら、逆にガッチリ見ている僕が見落とすくらいの場所に開示されても投資家とかに届かないよねぇ…。コーポレートサイトのどこに「新着プレスリリース」や「新着ニュースリリース」があるかわからない企業も結構あるからね。

あと、PDFのみの発表ではなく、できればHTMLベースのプレスリリースもほしいなぁ。移動中にスマートフォンで確認する時、PDFは読みにくいんです。

まとめ

特に「DJSI World」に選出された20社は流石と言っていいでしょう。

しかしながら、選定企業のCSR担当者の方の話によれば、選出されたら株価が上がるかの?とか、それはまた別の要素の影響も大きいため検証できないそうです。

統合報告の流れもありますし、マーケットの評価を得るということは非常に良いのですが、株主・投資家以外のステークホルダーも企業にはいるので、そのあたりもふまえて、情報開示をしていく必要はあるでしょうね。

詳しい状況は、DJSIのサイト「ROBECOSAM」(英語)で確認できますので、興味がある方はチェックしてみてください。

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