CSR動画

CSRコミュニケーションとしての動画

最近、CSR関連の情報発信に動画を使う企業が増えているようです。

たしかに、テキスト情報より映像のほうが情報量は多いし、視聴環境が整っているのであれば、動画のほうが誤解なく色々伝えられるという側面はあると思います。

CSR関連動画といっても実際は、広報・IRのものとか、ブランディングコンテンツ(企業広告・TVCM)のものに、CSR的な要素を付け加えたイメージです。ガチなCSRの情報である、GRIとかISO26000への対応状況を解説映像にするのは99.9%ありえません。

というわけで、本記事では最新の動画視聴動向を確認しながら、CSRコミュニケーションとしての動画のあり方を考えてみましょう。

動画視聴の最新動向

CSRサイトの動画

国内・世界主要企業サイトの約6割が動画を掲載

上記のレポートを見ると、国内企業の5%(11社)、海外企業9%(46社)がCSRコンテンツ内に動画を掲載していたとのこと。そもそも、動画コンテンツの配置場所でCSRというニッチな部分を良く調べたな…。逆に考えれば、サイトコンテンツとしてのCSR情報が充実してきているということなのかもしれません。

動画視聴動向・世界

・世界中で毎日1億人がオンライン動画を閲覧している
・ネットユーザー全体の80%がオンライン動画を視た経験がある
・ネットユーザーが費やす時間の1/3が動画閲覧
・ネットユーザーの45.5%が最低でも一ヶ月で1つの動画を視る
・平均でユーザー1人につき毎月32.2の動画を視る
・モバイルユーザーの92%が動画をシェアした経験がある
・YouTubeには毎月合計で20億以上のユーザーが訪れ、80億時間以上分の動画が再生される
・1分間の動画が伝える情報量は180万語、3,600のWebページ分に匹敵する
・動画を利用するとプロダクトへの理解が74%高まる
【ビデオマーケティング】動画コンテンツの威力が伝わる統計と動画作成5つのポイント

動画って、今の時代、こんなに見られるものなのですね。たしかに、色々なウェブメディアをウォッチしていると、動画コンテンツサイトも増えてきているし、実感値としてもあります。

通勤・通学

通勤・通学中に動画を視聴する人は約50%、若年層では約20%が毎日視聴
・電車やバスでの乗車時間のうち、約1/3は動画を視聴している
・視聴しているのは共有系動画サービスが圧倒的に多い
・テレビで人気のコンテンツジャンルも多く視聴されている
・通勤・通学中に動画を視聴する理由は「ひまつぶし」の他、「乗車ストレスからの解放」
電通総研、「通勤・通学時における動画視聴」調査を実施― 通勤・通学中に動画を視聴する人は50%、若年層では20%が毎日視聴

5年前では考えられませんが、今では電車・バスに乗れば、みんなスマートフォン使ってますよね。複数人のグループでも、会話しながらスマートフォンいじっているくらい。僕は話ながら別の人メールなんて器用なことはできません…。

動画視聴データ・国内

動画についてはニールセンの「ビデオ/映画」カテゴリの最新利用動向をチェックしてみましょう。この1年でPCからの動画視聴が減少し、2015年1月時点でスマホが3701万人、PCは2682万人となり、スマホから動画視聴が1000万人近く増えていることがわかります。3サービス全てにおいて、「PCは男性、スマホは女性」の割合が高くなっていることも興味深いポイントだと思います。
この1年でスマホからの動画視聴は1000万人増/SNS利用は700万人増——国内のメディアやスマホの最新事情を知るためのデータ15選

動画のマーケットの伸び率がすごいです。皆さん結構見てますね。

では、どうやって作ったら良いの?ということですが、「動画を活用したNPOの広報に必要な10の心得」という記事が、CSR動画にもあてはまると思いますのでオススメです。

CSR動画事例

■NISSAY http://www.nissay.co.jp/kaisha/csr/cm/
■コマツ http://www.komatsu.co.jp/CompanyInfo/csr/movies/movieindex.html
■三菱電機 http://mitsubishielectric.co.jp/corporate/philanthropy/movie/index.html
■パナソニック http://channel.panasonic.com/jp/csr/
■日本政策投資銀行 http://www.dbj.jp/co/csr/

■明治安田生命 http://www.meijiyasuda.co.jp/profile/csr/feature/
■リコー http://www.ricoh.com/ja/ecology/movie/
■楽天 http://corp.rakuten.co.jp/csr/special/tohoku/
■中外製薬 http://www.chugai-pharm.co.jp/csr/movie/index.html
■ソフトバンク http://www.softbank.jp/corp/special/heartful/

もちろん、まだまだありますが、さくっとわかるところからということで。日本企業もCSRコンテンツの映像化をボチボチしているんですね。じきに、統合報告発行企業の百数十社とか抜くかもしれませんね。

まとめ

CSRコミュニケーションにおいてのトレンドとここ数年言われてきた動画ですが、やっと現実的に普及した感じですね。

CSR担当者の方がすぐに動画制作に取りかかれるとは思っていませんが、広報やマーケティングの部門と協力して、ブランディングとしての動画にCSRコンテンツをちょっと入れるのが現実的なラインなのでしょうか。

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