マイケルポーターのCSV

2014年も大いに盛り上がったマイケルポーターのCSV(共有価値創造)の話題。

CSVは、CSR界隈でも賛否がありますが、ここではCSVについての事例やオピニオンをまとめます。

ざっくりいうと「日本企業のCSRの概念において、そもそもCSV的な要素が含まれている」ということかな。そのあたりは以下で紹介する記事をお読みいただければと思います。

時間がなければブックマークなどをして、あとで全記事に目を通すことをおすすめします。

CSVを再考するための良記事8選

1、ファーストリテイリング・柳井氏も語る「CSV経営」(ハーバード・ビジネス・レビュー)
ハーバードビジネスレビューが満を持してのCSV特集をしたので読書メモをしました。

2、CSVとCSRとマーケティングの絶妙な関係について
CSVは経営学者が作ったコンセプト。CSRは世界のマルチステークホルダーが作ったルール。

3、マイケル・ポーターのCSV(戦略的CSR)論と、企業の定義事例5社
マイケルポーター教授ではなく、企業は実際にCSVをどう定義しているのか。

4、CSV経営のマネジメントの要訣を説く本「CSV時代のイノベーション戦略」(藤井剛)
CSR担当者より、マーケティングとか、経営企画とかの人にオススメかなと思います。

5、日本企業のCSV経営事例の本「ソーシャルインパクト」(玉村雅敏)
ソーシャルインパクトの解説(?)よりは、CSV経営例として事例紹介が中心となっております。

6、最新CSV事例から学ぶ、マイケルポーターの“CSRからCSV”待望論
マイケルポーター氏のCSVは、CSRの定義をアメリカ的なフィランソロピー的なものであるとしている前提があります。

7、「CSRからCSV(Creating Shared Value)へ」は、なぜ間違いなのか
CSVって、ただの戦略の一つですよね。それ以上でもそれ以下でもなく、CSRのような国際的なルールでもないわけです。

8、マイケルポーターの戦略CSRとCSV(Creating Shared Value)を深く学ぶための良記事10選[2013年版]
去年のCSV記事のまとめ記事です。

まとめ

2014年も色々話題になったCSV。このコンセプトにより、日本ではより事業活動におけるCSR活動が進むようになってきたように感じています。

これは中小企業でも同じことが言えます。社員30人の会社と、社員30万人の会社が同じCSR活動をする必要はありませんが、事業活動におけるCSRを自己診断し、改善策を年間行動計画に落とし込み、中期経営計画にブラッシュアップしていく、という点は変わりません。

これらをまとめるにはやはりCSVというコンセプトは重要ですし、本業(通常の事業活動)にいかにCSRを組み込んでいくかというHowの部分が抽出しやすいでしょう。

本当は、CSVでもCSRでもどっちでもいいので、「CSRの自己診断と進捗調査」を第三者とすることが一番重要なんですけどね。僕もそういうご依頼をいただき、コンサルティングをさせていただいております。

ということで、2015年は、CSR/CSVで、社会から信頼される企業になっていきましょう!