お金がなくてもできる社会貢献? 仏教的ライフハック「無財の七施」

仏教的ライフハック

仏教的ライフハック「無財の七施」

先日、「心掛け一つで自分も周りも幸せになる、仏教の7つの「お布施」」という記事を読んで面白かったのでシェアします。

お布施というと、いわゆる寄付をイメージしがちですが、お金がなくてもできるお布施があるよ、という話です。

日本人としては、欧米のCSRや社会貢献の考え方より、日本仏教の教えの方が具体的なソーシャル・アクションとして理解しやすいかもしれません。

なお、これらは仏教の考え方ではあるものの、他の宗教の方でも、ライフハックとして見ると実践的な学びが多いかと思います。

無財の七施(むざいのしちせ)

1. 眼施(げんせ):やさしい眼差しを持って人に接する
「目は口ほどにものを言う」と言いますが、相手の目を見れば、ある程度相手の感情を読み取ることができます。だからこそ冷たい眼差しで相手に不安や警戒心を与えてしまうことのないよう、心からのやさしい眼差しで、相手に安心感、親近感、幸福感を与えたいですね。

2. 和顔施(わがんせ):やさしい微笑みをもって人に接する
楽しそうに笑っている人の顔を見ていると、自分も楽しくなって笑顔がこぼれること、ありますよね。笑顔は雰囲気を和らげ、気持ちを優しく明るくしてくれるもの。あいだみつをさんの詩にも、「和顔施」を象徴するようなものがありました。

3. 愛語施(あいごせ):思いやりを持った言葉で人に接する
言辞施(ごんじせ)ともいいます。言霊という言葉が示すように、言葉には魂が宿っていて、私達は言葉一つで相手を幸せにすることも傷つけることもあります。だからこそ思いやりを持った言葉を発することはとても大事。それがたとえ厳しく思える言葉だとしても、相手のことを思っての愛のある言葉であれば、それは「愛語施」になります。

4. 身施(しんせ):身を持って思いやりを示す
お年寄りや体の不自由な方をお手伝いしたり、重い荷物を持ってあげたり、など、自分の身体を使って周りに思いやりを示すということです。ボランティアなども「身施」の一つになりますが、どんなにそれが良いことだと思っていても、実際行動に起こさなかったら意味を成しません。でも思いやりと自分の身体を使って接すれば、相手に喜びや幸せをもたらすだけでなく、自分の心身を磨くきっかけになるはずです。

5. 心施(しんせ):心を込めて思いやりを示す
相手に心を配り、相手の心境を察し、心の奥底から共に喜び、悲しみ、相手の心が傷ついていたら、自分の痛みとして感じられる……そんなことの大切さを表しています。深い思いやりと愛に溢れた心は、自然と顔つきや眼差し、言葉にも表れてくるはずです。

6. 床座施(しょうざせ):人に場所や席を快く譲る
明らかに若くて健康そうな人が、電車やバスの優先席に座り、携帯電話を触ったり眠ってしまっているせいか、目の前にいるお年寄りや妊婦さんに気づかない光景をよく目にします。どんなに疲れていても眠くても、公共のマナーとして優先席に座ることは控え、優先席でなくても、席を必要としている人を見たら快く譲るのが優しさであり思いやり。

7. 房舎施(ぼうじゃせ):人に宿泊や休憩の場所を快く提供する
他人を温かく自分の家に迎え、労をねぎらい、休んでもらう場所を提供するということです。四国には今でもお遍路さんをもてなす「お接待」という習慣が残っていて、食べ物や飲み物などを提供したり、休憩所を開放していたり、遍路に宿を提供しているところがあると言いますが、これも「房舎施」の良い例です。
心掛け一つで自分も周りも幸せになる、仏教の7つの「お布施」

もっと詳しく知りたいという方は、検索で「無財の七施(むざいのしちせ)」と探すと、色々な宗派のサイトがひっかかるのでチェックしてみて下さい。

僕も近い親戚がお寺さんというのものあり、こんな話を聞いてきましたが、改めて考えると、すごくソーシャルな考え方だなと。

多くの方は、こういう考えに触れる機会はほとんどないと思いますが、流行の「禅」なども含め、ソーシャルセクターの方は知っておいて損はないかと思います。

以前書いた、以下の記事も合わせてご参照下さい。

CSRをもハックできる? 仏教的ライフハック「八正道」
CSRが目指す究極の未来? 禅的ワークアウト「シンプリシティ」

まとめ

いかがでしたでしょうか。

思いやりの心を持つ事。これは企業のCSRも含めて、人生哲学でもあります。寄付やボランティアだけではなく、「笑顔でいる」などやさしさを行動に出す事が、思いやりであるという認識でしょうか。

仏教の教えは行動心理学的にも非常に興味深いジャンルです。ぜひ実践してみて下さい。

なぜ、社会貢献的な行動が幸福感をもたらすのか、については以下の記事もご参照下さい。

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