Do you know “ETHICAL”?

皆さんは、エシカルという言葉をご存知だろうが。

数ヶ月前にデルフィス・エシカル・プロジェクト様から献本いただいてましたが、今更になりながらも、再読しご紹介。

ちなみに、先日書いた「エシカルとCSR」の記事はコチラ↓
エシカルとCSR

僕自身は、エシカルという言葉はあまり使いません。使いたくないとか、否定派とかではないのですが、「エコ」「ロハス」とは違い、まだ浸透度が低いため、別の語彙で表現しているというのが現状です。

エシカルについて、トータルで学べる

まさに、今、流行とも言える、エシカルについて、トータルで学べる本書。

やはり、エシカルという単語は日本になじまない。これは僕の感想です。いや、否定しているわけではありません。

CSRという単語は2003年(CSR元年と言われている)から10年近くで、やっと一般ビジネスパーソンに広まってきた感じです。それを考えると、もう少し時間がかかるのかなと。

加えて、本書にもある通り、「エシカル」の日本語訳、「倫理的」という考え方は、日本文化である、仏教・儒教・禅などにはない考え方です。近い単語は「仁・義・誠」などでしょうか。

よくNPOなどが使う、「市民」という単語も同じ。日本の歴史では欧米の市民革命そのものはないようなのです。ですので結局「市民って誰のこと?」ってなる。まさか、全国民じゃないよね?って。

企業、個人の中できちんと咀嚼し、自分の語彙に置き換える作業が必要な分、CSR同様に、浸透には時間がかかるのかなぁ。

日本人の11%

日本人の11%しか、エシカルという言葉を知らない。僕は、何年も前からエシカルに関連する言葉を使ってきた。しかし、今、エシカルという言葉にまとめたほうがいいのかなとも思ってます。

認知度調査では、

エコ…98%
ロハス…81%
フェアトレード…46%
サスティナビリティ…24%

だったそうな。

企業が主体のエシカルな活動はCSRとほぼ同義語ではあります。本書でもそんな感じで使われています。

まとめ

エシカルや社会貢献関連の仕事をしている人は、マーケティングデータとして、参考になるのではないでしょうか?

社会情勢に敏感なクリエイター、企業のマーケティング・プランニングに関わる方、理論武装をしたい、NPO関係者におすすめです。本書を読んで、僕からあなたに贈りたい言葉は一つだけ。

「未来の自分のために、エシカルに関心持とうぜ。」