第3回ブラック企業大賞2014
先日、「第3回ブラック企業大賞2014」が発表されましたので、振り返りを。
このアワードの選考基準も微妙なものがありますが、第三者ってこうやって企業評価するのかという参考にするにはいいと思います。
労務問題は、ジブンごとになることも多く、オーナー社長以外は、実際ビクビクしている人多いのではないでしょうか。
明日は我が身、です。
第3回ブラック企業大賞2014
9月6日(土)、ブラック企業大賞2014の授賞式を開催いたしました。大賞・各賞は以下のとおりと決定いたしました。
●ブラック企業大賞: 株式会社ヤマダ電機
●WEB投票賞 : 株式会社ヤマダ電機
●業界賞:【アニメ業界】株式会社 A-1 Pictures、 【エステ業界】株式会社 不二ビューティ(たかの友梨ビューティクリニック)
●特別賞 : 東京都議会
●要努力賞 : 株式会社ゼンショーホールディングス(すき家)====================
★WEB投票+会場投票の結果★
1位 ヤマダ電機 5256票
2位 東京都議会 3207票
3位 タマホーム 2439票
4位 リコー 2314票
5位 秋田書店 1420票
6位 A-1 Pictures 1130票
7位 たかの友梨ビューティクリニック 1049票
8位 大庄 837票
9位 JR西日本 679票
10位 ゼンショーホールディングス 570票
11位 正智深谷高校&イスト 401票
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(第3回 ブラック企業大賞2014 大賞・各賞を発表いたしましたより引用)
ブラック企業大賞2014年緊急ノミネートされたという2社がもれなく表彰されたということらしいです。ちなみに、その評価基準は以下の指標を参考にしているそうです。
●長時間労働
●セクハラ・パワハラ
●いじめ
●長時間過密労働
●低賃金
●コンプライアンス違反
●育休・産休などの制度の不備
●労組への敵対度
●派遣差別
●派遣依存度
●残業代未払い(求人票でウソ)
※ただし多くのブラック企業が上記の問題を複合的に持っているので、判断する際も総合的に判断する。
上記の項目を見れば一目瞭然ですが、ブラック企業と判断するのは、主に従業員の視点なんですね。オーナー社長の会社だと、ガバナンスが効かない組織体制になることもありますが、規模の大小に関わらず、従業員は大切にしたいものです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
どの企業ももらいたくない賞ですが、世の中の多くの企業はノミネートすらされないんだし、と安心してはいけません。
労務問題がこのブラック企業大賞の大きなポイントのように思いますが、まさにリスク・マネジメントと言いますか、レピュテーションリスク・マネジメントですので、日頃から労務問題については対策をしたい所です。
これは決して大企業だけの話ではない、という所もおさえておきたいポイントです。特にスタートアップと呼ばれる、新規立ち上げ期の企業は労務問題無視みたいな点があります。実際、当事者としてもそう思います。
しかし、個人でやっている遊びでなければ、組織として最低限配慮すべきです。スタートアップとはいえ、法人組織であれば労働関連法に反する行為は違法行為に変わりありません。
CSR推進企業と呼ばれる企業や上場企業でも、労務問題がメディアで話題になりますが、まずは足下からです。最も身近なステークホルダーである従業員が過労死したり、従業員から訴えられるような企業は、社会悪なので、つぶれてもらってOKです、では寂しいですよね。
というわけで、CSR担当者は人事・総務と協力し、社内体制を最低限整えてリスクつぶしてからから、海外支援とか社会貢献活動とかしましょうね。リスクマネジメントって、CSRの根本的な部分ですからね。
あなた“他人事”みたいな顔してるけど、御社のこと言っているんですよ?来年は御社がノミネートされないことを願っております。
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