ホワイト企業とは何か
「ホワイト企業–女性が本当に安心して働ける会社」(経済産業省監修・文藝春秋)の読書メモを。
この本は、経済産業省 経済産業政策局 経済社会政策室長の坂本里和さんが中心になりまとめたものらしいです。
そもそも、経産省が文藝春秋という出版社から書籍を出すということで話題になっていました。内容は、女性が女性のために書いたホワイト企業論みたいな感じです。
以前、記事を書きましたが「多様性が織り成す、輝けるCSR経営へ!経産省「ダイバーシティ経営企業100選」」というプロジェクトを、もともと経産省がしていて、なでしこ銘柄などと絡めて単行本としてまとめました、という体裁となっております。
ダイバーシティ、ワークライフバランス、女性活用などは、今後のCSRでも注目の集まるトピックス。パブリックな機関はこう見てますよ、という視点にはおおいに学ぶべきでしょう。
特にこれからの働き方を模索している、就職活動中の大学生(女性)にオススメかと思います。
ホワイト企業–女性が本当に安心して働ける会社
残業は原則禁止。家族が一緒に暮らせるよう転勤を配慮してくれる。出産してもキャリアアップできる。女性パワーによるヒット商品がある。イクメンにやさしいーーなど。
女性が「働きやすく」「活躍しやすい」ーーそんな「ホワイト企業」の存在を知ってもらおうと、経済産業省が「ダイバーシティ経営企業100選」というプロジェクトのもと、優良企業を選定する試みを始めています。
本書では、有名な大企業から知る人ぞ知る穴場の中小企業まで、「ホワイト企業」に選ばれた25社を徹底紹介。担当した経済産業省の女性室長(自身も四女の母であるワーキングマザー)が、「今まで誰も教えてくれなかった、正しい会社の選び方」を伝授します。
今後、日本の経済、社会はどう変化するか。そのなかで、女性が活躍できる業界、職種はどこか、大学ではどの学部を選ぶべきか、「ホワイト企業」へ就職する方法、会社のなかでどのような働き方をするべきか、についても書かれています。
さらには「ホワイトな働き方」を実践している女性社員8人が登場し、結婚、出産、家事、育児との両立方法を、24時間スケジュールとともに明かします。女子就活生、働く女性が「賢い選択」をして、すこしでも楽に人生を歩んでいけるよう、本書がその助けとなれば幸いです。
参照記事
▶人材育成からみる企業価値とCSR「ホワイト企業」(高橋俊介)
▶ポイントは“ガラスの天井”改革? ホワイト企業のワークライフバランス事例68選
▶ホワイト企業≒CSRなの? 東洋経済「ホワイト企業トップ300」
▶ダイバーシティ経営は“CSRの必要性”として認識されているのか