CSR防災

先週、NPO「助けあいジャパン」の行ってきたイベントは、航空会社JALが助けあいジャパンの支援をするというつながりからのイベントになったらしい。

以前『JALのCSR事例! マイレージで寄付するプログラム「SKY BATON(スカイバトン)」』という記事でも書いた件ですね。

JALがなぜ、丸3年の節目で復興支援を始めるのか。という話。CSR担当の方もいらっしゃっていたので、色々聞いてきました。

ポイント寄付の3つのメリット

1、現金・クレジットカードより、心理的に募金しやすい
日本では多くの消費者が、ポイント/マイルを“消費のオマケ”程度で考えています。企業ポイントの募金は、このオマケの行使を手放すだけですから、現金・クレカよりも募金の心理的ハードルが下がり、まとまった額でも募金しやすくなります。

2、不要なポイントの有効活用ができる
消費者はすべてのポイントプログラムに熱心に参加しているわけではありません。ポイントが付与されたものの、それを使う気がない・使われない(失効させてしまう)ポイントがたくさんあります。これが1ポイントから募金できれば、消費者にとって有効なポイント活用になります。

3、細かなポイントも集まれば大きい
2番のメリットと連動しますが、ごく小額でも使われていないポイントを消費者が募金していけば、トータルの金額はかなりまとまったものになります。ポイント交換対象にならない端数のポイントでも、数万人が募金で使えば、数百~数千万の募金になるわけです。
ポイントで社会貢献をしよう!ポイント寄付・募金サービス30選

上記のような記事を書いたのですが、ポイント寄付って、やり方によっては結構面白いアクションができると思ってます。継続が前提なのは言うまでもありません。数ヶ月ではインパクトが出にくいのは、誰でもわかることだと思うのですが、その点多くの企業のポイント寄付キャンペーンは数ヶ月で終わるものも多いので、なんとも言えない物悲しさがあります。

CSR防災

防災に関する世論調査

○災害被害の具体的イメージ
自然災害とその結果によってもたらされる被害について,自分や家族の場合に当てはめて想像することを「具体的にイメージする」とし,自分や家族がどのような自然災害で被害に遭うことを具体的にイメージしたことがあるか聞いたところ,「地震」を挙げた者の割合が80.4%と最も高く,以下,「竜巻,突風,台風など風による災害」(48.1%),「河川の氾濫」(19.6%),「津波」(17.8%)などの順となっている。(複数回答,上位4項目)都市規模別に見ると,「地震」を挙げた者の割合は大都市で,「竜巻,突風,台風など風による災害」を挙げた者の割合は中都市で,それぞれ高くなっている。
 性別に見ると,「地震」,「竜巻,突風,台風など風による災害」,「津波」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。年齢別に見ると,「地震」を挙げた者の割合は20歳代から50歳代で,「竜巻,突風,台風など風による災害」を挙げた者の割合は40歳代,50歳代で,「河川の氾濫」を挙げた者の割合は50歳代で,「津波」を挙げた者の割合は20歳代,30歳代で,それぞれ高くなっている。

○災害に関して接する情報
災害に関して,どのような情報に接しているか聞いたところ,「災害報道」を挙げた者の割合が68.5%と最も高く,以下,「災害対策に関する番組」(53.7%),「国や地方公共団体などが公表している災害を受ける危険度を示した地図(ハザードマップなど)」(32.0%)などの順となっている。(複数回答,上位3項目)都市規模別に見ると,「国や地方公共団体などが公表している災害を受ける危険度を示した地図(ハザードマップなど)」を挙げた者の割合は大都市で高くなっている。性別に見ると,「災害対策に関する番組」を挙げた者の割合は女性で高くなっている。
防災に関する世論調査

防災って、目に見える結果が出にくく、実際コストをかけるのって難しいと思います。

しかし、先週、東京でも大雪が2週連続であったように、企業BCPや経営課題として、災害対策ってあると思います。御社はちゃんと準備できていますか?

CSR事業の社会的役割とは

JALのCSR責任者の方もおっしゃってましたが、こういう期限付きの社会貢献プログラムをどれだけ継続できるかがポイントになるかも、と。

3ヶ月で数百万円を集めても、結局その準備とかけた人件費などトータルで考えると、思いっきりコスト。だったらポイント寄付ではなく、チケット購入ごとに10円の寄付というコーズマーケティング的な仕組み(完全成果報酬)という方法も考えられるかなと。

ちなみに、今回はJAL側で仕組みを考えている時に、助けあいジャパンを知って、ラブコールをしたとのこと。

NPOから企業に企画営業をして受注することはよく聞きますが、企業側からNPOへの相談という流れはいいですね。

企業も少なからず投資するわけですから、できるだけインパクトを出すために、すでに社会貢献の仕組みをもっているNPOとタッグを組むのは非常に素晴らしいと思います。

公的資金投入の件とか、そのあたりは、プレゼンでJALさんが何度も口にしてましたが、僕としては、もう過去は過去で、これからJALはどんな社会的価値を生み出していくのか、という点が気になりました。

ちなみに、イベント当日に僕を逆取材していただき、特設サイト(?)にインタビューが載るとか。コンサルタントって裏方だし、普段は取材する側なので、めっちゃ緊張した顔で写真になってると思います。

JALさんには航空会社として、フィランソロピー(慈善活動)も含めて、社会的な役割をまっとうしていただきたいです。僕はあまり飛行機に乗らないのですが、次はJALを使いましょうかね。

関連サイト
JAL|CSR情報
東北応援プロジェクト|SKY BATON
・助けあいジャパン