JALのCSR事例
JALが、『行こう!東北へ JAL東北応援プロジェクト』というCSRプログラムの中で、マイレージで寄付するプログラム「SKYBATON(スカイバトン)」を昨日よりスタートさせてます。
10年後、20年後の東北、そして日本を築いていく若者(大学生)が被災地を訪れて、実体験を通じて東北への関心を高め、 復興に関わっていくきっかけを作るプロジェクトをマイルで支援するプログラム。
支援先・第一弾が復興支援をするNPO「助けあいジャパン」に決まったとのこと。
SKY BATONは、皆さまのマイル募金を、東北の未来を担う若者に託すプロジェクトです。
「30年後の東北を築くのは誰か。」あの日からもうすぐ三年。被災地支援は「救助」から、数十年先を見据えた「再構築」へと舵を切りつつあります。また現在の東北のボランティアは、金銭的・時間的に余裕のある大人たちがほとんどで、若者が東北に行けていません。JALは、未来を築く若者にこそ、今の東北を体感してもらう必要があると考えました。
東北の未来を築くチャリティプロジェクト、SKY BATON。大人たちから募った寄付を活動資金として、 若いエネルギーと発想を秘めた若者が、東北へ赴き、未来を考え、自ら築きます。皆さまのキモチを、若者に託してください。
(SKY BATON)
というわけです。
僕が何に注目したかというと、東日本大震災からもうじき丸三年となるわけです。企業の多くは、このタイミングで撤退したりしているのに、逆にこのタイミングで東北復興のマイル寄付をスタートさせるということ。
旅行業を営む企業として、事業ドメインとの整合性も高い今回のCSRプログラムは高く評価されるべきだと思ってます。
同業他社は?
「マイルで寄付」はそこまで珍しいものではないのです。ちなみに、すぐに確認できたのは、以下の2社。
▶DELTA|マイルの寄付
寄付先は、アジア圏で著名な団体のようです。
▶ANA|UNESCO寄付マイル
ANAは、UNESCO(国際連合教育科学文化機関)への寄付プログラムです。
もったいない、かもなぁ。色々理由があるとは思いますが、旅行業であれば、近いドメインのNPOやプログラムを応援すればいいのにとも思います。
だって、「必然性」がないじゃないですか。「なぜその団体を自社が支援しなければならないのか」というCSRの大きな命題に答えるには、ミッションの近い、事業ドメイン付近の支援に絶対なるはずなのですから。
僕は、飛行機にほとんど乗らないし、東北にも全然行けてませんが、良いCSRプログラムを広めることで、インパクトを出していこうと思います。
年末年始休みで飛行機移動があった方、普段からマイルをためている方は、一度ウェブサイトだけでものぞいてみて下さいね。
[SKYBATON(スカイバトン)]
[「きっかけバス47」にJALが特別協賛を決定!!|公益社団法人 助けあいジャパン]
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