CSRコンテンツの正しい“作り方”
先日の僕主催の社会貢献ライター育成講座「Writing for Good」に取材にお越しいただいた、
寄金さんの記事を読んで、思ったことがあるのでメモ。
イベントレポートからインスパイアされた記事のようで、
講座参加者だけでなく、こういう方も巻き込めるのかと感心しました。
▶あなたのライティングが未熟であるたった1つの理由(と、飛躍的に成長させるシンプルなコツ)
なんと、「はてブ150」越えで、RTもいいねも80以上!
記事の要点は「ニーズを掴め」ということです。
多くの人にコンテンツを読んでもらいたいなら、
自分が伝えたいことではなく、読者が知りたいことを書け、と。
僕も4月のライター育成講座で、これでもかって主張した点でした。
というわけで、アンサーソング的に、僕ももう少し深堀して解説いたします。
タイトルはパクりではなく、オマージュですので、寄金さん、訴えないで下さい(笑)
成長のための3つのコツ
想定読者をイメージして、その人たちにどんな情報を届けるか考えましょう。
寄金さんも言ってますが、文章力はとりあえず、どうでもいいです。
とにかく、読者のニーズを把握すること。
「安い、早い、うまい」の牛丼を食べたいという人に、
「高い、ゆっくり、超うまい」のステーキを勧めても、
ランチに来てくれる可能性がほとんどないのは簡単にイメージできると思います。
1、ウェブにおける「2人の読者」とは誰か
僕は、方々で、「2人の読者」についてお話をします。
1人はウェブ読者であり、もう1人は“検索エンジン”です。
双方のニーズを満たした記事を書くことが、
アクセスアップのための基本ですから。
SEOに関しては、最低限の知識があれば、
十分に効果を発揮することは可能です。僕もそれで結果出しました。
ただし、最低限と言いつつも、SEOに関してはそれなりの知識と経験が必要です。
HTML,CSS,PHP,Wordpressを一通り理解しているCSR担当者の方いないと思います。
また、社会貢献・CSRの分野は、ニッチなジャンルですので、
メディア戦略も含めて、専門家にご相談されたほうがいいでしょう。
本家Google先生の公式SEOアドバイス↓
▶新年度からウェブマスターになった方へ贈る 『知っておきたい Google 検索 5 つの最新情報』
2、ウェブ内に“顧客”は存在しない
インバウンドマーケティングは正直ハイレベルです。
ウェブのターゲットを決めたら、その人に商品・サービスを売るというより、
もう一つ下のコンバージョンを設定すべきでしょう。
例えば、寄付を集めるのではなく、寄付を集めるイベントの集客をする、とか。
CSRコンテンツ運営の難しい所は、KPI(重要指標)をどこにおくか、です。
CSRコンテンツといえど、KPIはかならず業績と連動するものが必要です。
企業によってはCSRコンテンツが営業ページっぽい所もありますが、
顧客獲得とは違う視点も必要になるかもしれません。
見込み客を顧客にするより、見込み客を“ファン”にすること、みたいな。
参照:CSRコミュニケーションに戦略性をもたらすフレームワーク「SMART」と「SUCCESS」
3、自分の「伝えたいこと」と、相手の「知りたいこと」は違う
これも基本。他人は、ほとんどの場合、あなたに興味はありません。
読者の興味を起点に、“役に立つ”コンテンツを作っていきましょう。
読んで、勉強になったとか、ためになったと感じてもらえれば、
シェア(RTやいいね!など)をしてくれる可能性も高くなります。
“万人ウケ”するCSRコミュニケーションは存在しないと考えましょう。
スパム(迷惑)な企業のCSRコミュニケーションで誰が幸せになれるのでしょうか?
参照:CSR活動のロイヤリティを数値化する!新たなKPIとなるか「ネットプロモーター・スコア(NPS)」
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ウェブ・コンテンツを作る(記事コンテンツを書く)というのは、
業務的にはそこまで難しいものではありません。
しかし、読者(ウェブ訪問者)の知りたい情報を的確に提供することは、
非常に難易度の高いものであります。
自社のCSRコンテンツの読者はどの層なのか。
年齢、性別、居住地はどうか。いわゆるペルソナの設定です。
「CSRコンテンツのアクセスが伸びません」というご相談はかなり多いです。
上記で書いたように、「読者が欲しい情報を提供」できれば、
それなりのアクセスも見込めるでしょう。
社会貢献とソーシャルメディアは親和性が高いとか、
小手先の話しでアクションして成功している企業を見たことがありません。
さて、あなたは、自社のCSRコンテンツを、誰に、どんな情報を提供していくのか。
今一度、見直したほうがいいんじゃないっすか?