CSR活動でのコラボレーション
先日、フォードが営利企業同士でのサスティナビリティ領域における、
コラボレーションを始めたとの記事を読んで、雑感とまとめを。
Ford, Whirlpool join growing list of cross-sector collaborations
日本では、NPOと企業の協業事例もまだまだ少ないです。
あっ、“寄付するだけ”ならいっぱい事例はありますけどね。
というわけで、今一度、
営利企業同士でCSRで行うという、
ウルトラC級の事例を振り返ってみましょう。
CSRプログラムの協業事例3つ
1、共通目的とささいなきっかけ
突き抜けすぎて、もはやよく発音できない!CSRキャンペーンの「トートートトト」
TOTOとtoto、名前だけじゃなくて、考えていることも似ていました。TOTOは、どんぐりの森の植樹活動を。totoは、全国のグラウンドを芝生化する活動を。思いは同じ。もっとグリーンな日本にしたいから。
一歩先を考える2社が、一緒になってグリーンの大切さを広める活動を始めます。その宣伝大使が、TOTOとtotoの技術を合わせて作ったトイレキーパーです。
(公式ウェブサイトより)
なかば強引なロジックな気もしますが、
それでも営利企業がタッグを組むには、珍しい事例です。
2、キャンペーンへの参加
赤い色が世界を、良い方向に変えていく!CSRで栄養と希望のおすそわけ「レッドカップ・キャンペーン」
NPO/NGOのプログラム・キャンペーンに参加する方法です。
営利企業同士では利害関係の調整など、
困難な道のりが容易に想像できますが、
キャンペーンに参加するというだけなら、
ライバルがいようが関係ないっちゃ関係ないですから。
ただし、ここでの注意点は、
インパクトをどう考えるかということ。
キャンペーン全体の成果を自社のCSR活動の実績としていいのか。
そういったことも考慮すべき必要がありそうです。
3、業務提携の項目
Yahoo!とGREEがCSR・社会貢献活動で連携する件について思ったこと3つ
大手の包括的業務提携の大項目でCSRって、びっくりしましたよね。
協業というよりは、業務提携や資本提携などの際に、
CSR領域も相互に活かして行きましょうみたいな話しなのかな。
これは十分起こりうる、営利企業同士のCSRプログラムのコラボです。
でも、方法論としてはあるとしても、
当時、まさかYahoo!とGREEとは…って誰もが思ったのではないでしょうか。
共同CSRプログラムにおける課題
フォードの記事にもありましたが、
CSR活動における、「共通の目的」を深く理解する必要があると言っています。
企業とNPOとのコラボ・プロジェクトならまだしも、
企業同士というのはスタートラインに立つまでが大変だと思います。
そういう視点でいくと、上記の例のように、
業界団体というか、より多くの企業を巻き込むような、
社会貢献プロジェクト(NPO法人?)を立ち上げるイメージが、
一番現実的なのかもしれません。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
企業一社でできることは限られていますので、
CSR活動の場合のコラボレーションは、手段としては有効でしょう。
いわゆる、「守りのCSR」などの領域はコラボできないですし、
コラボだけで、CSR活動してますとは言い切れませんよね。
僕は色々な企業のCSR担当の方とお話をさせていただいてますが、
基本コラボの話しが議題に上がったことはありません。
うーん、コラボレーションはなかなか難しいですねぇ。
僕ももうちょっと情報収集をしてみます。
興味深い事例は、このブログにて紹介させていただきます。