コーズが記号消費?エシカルビジネスの“罪”を考えてみた

エシカルビジネスの罪って何だろうか?

ビジネスには、負の側面と正の側面がある。
何かを失い、何かを得ているのがビジネスである。

その負の側面が語られる部分が少ない、
最近盛り上がりを見せている、
「エシカルに」ついて、ちょっと考えてみましょう。

ちなみに、
僕は「エシカルビジネス」は推進したいと思う人間です。
この考え方が広がればもっと世界は良くなると思ってます。

が、問題がないわけではないということです。
そこで、泉貴嗣氏(@hitogara)の、
連続ツイートをまずは紹介させていただく。

エシカルについてのツイート

※引用ここから

孫正義氏が自然エネルギー事業での利益は「1円もいらない」
と発言したが、定款を改訂しているし、
株主にはどう説明するのだ?こんな事を信じるのは、
法律や社会制度に通じてない、頭の緩いロハス的な人間くらいだ。
ソーシャルビジネスにトリックスターが多いと常々言っているが、
これはその実例だ。

自然エネルギー事業の利益は1円もいらぬと嘯く孫正義氏と、
彼を称賛する人々を見ていると、M・ヴェーバーの支配の3類型の一つ、
「カリスマ的支配」が想起される。
日本のソーシャルビジネスにトリックスターが多いのは、
「社会的価値の実現」ではなく、
依存する為の「カリスマ」を求めているからだ。

ソーシャルビジネスにおいて、著名人という「依存する為」の
カリスマを求めているのは、カリスマという「記号」を
消費しているに過ぎない。残念ながらコーズマーケティングが
日本でブレークスルーにもならないのは、
コーズが記号消費の段階を脱していないからだ。

「エシカルビジネス」がアパレルやジュエリーなどといった、
最終消費財の内、消費者の社会的位相を
「表示」するものばかりな事に、皆さん疑問を持たないんですか?
「エシカル土木」「エシカル産廃」とかBtoBで、
3K業務のエシカルビジネスは寡聞にして聞いたことがありませんよ(笑)

エシカルビジネスのプレイヤーは、サービス提供はともかく、
モノの製造プロセスで「自分の手を使って」いない連中ばっかりで
ウンザリする。エシカルなビジネスフローを「描いて」
「プロデュース」するだけで、エシカルビジネスのプレイヤー扱いだからな。

それを取り上げるメディアも楽な商売だ(笑)
日本のエシカルビジネスや、それに付随するコーズマーケティングが
社会のブレークスルーになっていないのは、
そのプレイヤーがエゴイスティックでありながら
他人指向な消費者の個人的な「欲望」を煽っているに過ぎないからだ。

つまり、単なる伝統的なマーケティングの文法に従っているに過ぎない。
そのビジネスの透明性が高いからと言って、
直ちにそれが「エシカル」な訳ではない。勘違いするなよ。

エシカルビジネスはビジネスの理想像だが、
それが社会の全局面において実現すれば、
わざわざ「エシカルビジネス」と規定する優位性は失われる。

しかしそんな事は絶対実現しない。
彼らは理想が現実になることなどありえない事を薄々感づきながら、
「エシカル」を売りにしているのだ。

エシカルビジネスという「記号」は、競争上の優位である。
故にそのプレイヤーは記号を積極的に使い、顧客の判断基準となる。

つまりプレイヤーがエシカルビジネスを「特別なもの」
と位置付けることで、「ビジネスはエシカルが当然」
という社会の実現を阻害しているのだ。競争上の優位を失わぬように。
エシカルビジネスの敵は、エシカルビジネスのプレイヤー自身だ。

彼らが自らの優位性を打ち出して活動するほど、
エシカルビジネスという記号の優位性が失われるという自家撞着に陥る。
それが社会的価値の実現とトレードオフであれば、まだマシだが。

※引用ここまで

社会起業

社会起業において、人物に注目が集まり、
そのビジネスモデル・手法にあまり焦点があたらないことがある。

該当起業家を批判することはないだろうけど、
そもそも、CSRもエシカルも「ビジネス」において当然行われるべきこと。
それを、わざわざ「CSR」「エシカル」
「社会起業」と言わなければならない、事実。

ビジネスはすべて、誰かの”困った”を解決するモノであり、
社会的側面があって当然なので、
「社会起業」「ソーシャルビジネス」と
言い直さなければならないのは嫌だという人も多い。

ゼロベース思考。
僕もできるだけ使うようにしています。
「そもそも○○は、正しいことなのだろうか」と、
自らのメインビジネスを再度振り返ってみましょう。

一回、“負”の側面も含めて考えてみましょう。
もしかしたら、新しい発見があるかもしれません。

参照:かわいいCSRとコーズマーケティング!LUSHのエシカルプロジェクト「HAPPY SHARE PROGRAM」


<お知らせ>
・2021年3月30日:参加者募集中!次回勉強会「テーマ:デジタル時代のCSR報告」(4/14)

サステナビリティ企業評価でお困りではありませんか?


私たちが得意とする「サステナビリティ情報開示支援」に限らず、サステナビリティ経営に関する総合的な知見を持つ私たちなら、きっと貴社の悩みを解決できると考えています。

事業概要
定例セミナー
お問合せフォーム