CSR×社会的課題解決型ブランディング

「社会的課題解決型ブランディング」。

たいそうなタイトルですが、
ブランディングの方法論というか手段として、社会的課題解決、
つまり、コーズを中心に考え、実践しようという試み。

もちろん、それは壮大で簡単には成立しないことだと思います。
多くの企業はCSR活動を自社の差別化、
ブランド価値向上の手段と捉えている。

僕は、それ自体は悪い事ではないと考えます。
どのように考えようが、それで誰かのためになり、
社会がより良い方向に進むのであれば、否定すべきではないと。

ただ、本気でそう考えるなら、
自社の思う形で自己改革に本気で取り組むべきだと思う。

結局、“他社”や“慣習”を気にしていては、
オリジナリティの派生するブランディングにはならない。
むしろ、今のご時世、逆に同質化を招くのではなかと。

ブランディング構築

ブランディング構築には、継続的な試みが必要だし、
サポートする側としては、場合によっては、
時間のかかる歩合の悪い仕事です。

予算なり、想いがないと成り立ちません。
特にコーズを中心に考えるのであれば、
5年、10年、30年と超長期の覚悟が必要です。
社会問題なんてそんな簡単に解決しませんから。

震災で何か役に立ちたい多くの社員のニーズに応えたいという企業経営者、
担当者の方も多いと聞きます。忙しくても継続してできて、
なおかつ、スキルが活かせる取り組み。

ここでは“継続”、“スキルが活かせる”が重要ですね。
そんな、独自の取り組みもCSRアクションの一つだと思います。
マイケルポーター氏はCSVの論文の中で、
「企業は進化したCSRの中で、ソーシャルビジネスに取り組みなさい」
という趣旨の発言をしています。

ソーシャルビジネス

ソーシャルビジネス(社会的課題をビジネスで解決する方法)が、
「社会的課題解決型ブランディング」に通じるのかなと。
自社にも、社会にも利益がもたらされるのであれば、
「社会的課題解決型ブランディング」になりますよね。

継続もできるし、自社リソースも活かせる。
もちろん、それがすべてとは言いませんが。

このあたりの論説は、仮説も含まれるので、
僕も継続して、事例収集・ブランディング支援をさせていただきます。

参考:マイケルポーターの戦略的CSR、CSV(Creating Shared Value)を考察するための良記事16選