射幸心を煽るゲームはCSRに反するのか?

あなたは、ソーシャルゲームをしたことがありますか?

ソーシャルゲームとは、基本的には無料で遊べ、
課金システムはフリーミアム(アイテム課金)を取っている場合が多い。

SNS上のゲームを指すことが多いけど、
様々なデバイスで遊べるゲーム全般はこのシステムが多い。
今回はゲーム全般のまとめということで。

ソーシャルゲームの倫理観が問われた今年。
射幸心を煽るコンプガチャ、確率調整などが社会問題となり、
消費者庁が規制に乗り出しましたね。

で、思ったこと。

「射幸心ってそんなに煽られるのか?」

ということ。

コンプガチャではないけど、
ゲーム内課金システムを実際体験してみることにしました。
以下レポートと雑感です。

ちなみに、僕はiPhoneでゲームしたことあるけど、
ゲーム内課金はしたことありません。
さてさてどうなることやら。

ソーシャルゲーム

今回やってみたのは、
iPhoneの「カトゥーン・ウォーズ:Blade」ってゲーム。

いわゆるアイテム課金の仕組みがあるゲームです。
アプリ自体は85円でした。超低単価。

ひたすら敵をなぎ倒すだけのゲームですが、
ステージが進むごとに敵も強くなっていく。

だからこちらのプレーヤーの武器や防具も強くしなきゃいけない。

課金なしでも楽しめるのだけれど、
絶妙な難易度で武器を強くしたい(課金したい)衝動にかられる。
あぁ、これが“射幸心”か(笑)

課金も一番下のランクで数百円。
で、あっさり課金して武器を強くしちゃいました(笑)

そして、50時間くらいプレイした。
いやー、睡眠不足だし、ブログ記事のストックなくなるし、
一週間で50時間捻出はもうやめようと思いました。

これ怖いね。クレジットカードの自動決済なので、
課金してる感覚なし。数百円ならもう少し課金したくなる(笑)

缶コーヒーを一本我慢すれば…
飲み会を一回我慢すれば…

と、言い訳のレベルがどんどん上がること間違い無しです。

コンプガチャ問題

僕が課金したのは500円ほど。
もともと85円だったのでゲームに585円の出費。

これがアイテム課金ではなく、コンプガチャ課金だったら…。
確かに問題になるのはわかる気がしました。

パチンコ・パチスロは色々厳しく規制があるのにゲームにはない。
でも中毒性とかもあるし、
リアルタイムで紙幣を扱わない分、課金の実感が薄いんですよね。

企業はある種のギャンブルを推奨することが、
CSRというかビジネスプロセスにおいての社会的な役割を果たすのか?

残念ながら、それはないですよね。

環境活動・青少年教育活動などをどんなに一生懸命しても、
倫理的に微妙なラインのビジネスを率先しているようでは、
社会的な役割を果たしているとは言いがたい。

必読:これをCSR活動と言っていいの?オフセットなCSRのダメな理由3つ
参照:コンプガチャ問題に感じる気持ち悪さ
参照:ソーシャルゲーム依存症はどれほど危険か

JASGA(一般社団法人ソーシャルゲーム協会)

ゲームそのものは無料もしくは低単価(100円とか)で販売し、
顧客(ユーザー)の射幸心を煽って、その何倍・何十倍を課金させる。

倫理的に事実上制限のない課金システムは良いのか。
僕はビジネスとしてはそんな不思議ではないと考えてます。

しかし、様々な問題が起きたことは事実。

企業はビジネスにおけるCSRにおいて、
業界団体の自浄作用がどこまで影響するのか。
JASGAの方々・企業の取組みに注目です。

参照:JASGA(一般社団法人ソーシャルゲーム協会)

まとめ

いかがでしたでしょうか。

僕は何度も言うようですが、ビジネススキームとして問題はないと考えてます。
問題なのはそれを“やり過ぎた”こと、かなと。

あと、コンプガチャをやりこんでもいないのに、
一般論で否定する人たちって多いですよね。

CSRや社会貢献も、現場を何度も体験している人ならいいけど、
NPO活動に一回も参加したことのない人が、
CSRや社会貢献を語る気持ち悪さ。

このブログもオピニオン(第三者意見)が中心。
取材は月1〜3回くらいしか行きませんので、
僕もですけど、非難するなら体験してから語れって。マジで。

僕も、そんな口だけの大人にならないようにがんばります。

しかし、リアルのパチンコなどにも負けない、
ゲームの中毒性・射幸心煽りは半端ないっす…。

まぁ、息抜きにはいいと思います。
そんな体験レポートと雑感でした。

あなたも、ゲームはほどほどに。