SDGs調査

SDGs関連調査の調査

私は「SDGs関連の様々な調査」を日々調査していますが、事例がたまってきたので紹介したいと思います。

これらのSDGsに関する各種調査を紹介します。もちろん、CSR/ESG/CSV/サステナビリティ全般とも関連する部分もあるので、企業の担当者はもちろん、支援会社の方も(ブログ読者はこちらの人たちのほうが多いかな)、ぜひチェックしてみてください。

結論からすると、月並みなコンセプトの調査が多いものの、企業価値に言及しているレポートもあり、とりあえず時間が許す限り、見てみましょう、というところでしょうか。文末の関連記事でも、その他の調査を紹介しているので、こちらもご興味があればぜひ。

SDGs関連調査

SDGs達成度ランキング

ランキングの上位を占めたのは北欧諸国だ。1-10位にはスウェーデン、デンマーク、フィンランド、フランス、ドイツ、ノルウェー、オーストリア、チェコ共和国、オランダ、エストニアが入った。
世界のSDGs達成度ランキング、日本は17位 格差是正の取り組み後退

SDGsに関するアンケート調査

・SDGsを「知らない」とした回答者は7割を超えた。また、それを「知っている」とした回答者のうちの4人に1人が、「言葉を聞いたことがある」程度である。
・回答者の半数以上がSDGsは「理想的な目標であることはわかるけど、現実には難しい事ばかりだと思う」としており、加えて、7割超が、SDGsのアイコン・カラーホイールを「見たことがない」とした。
・一方で、本調査では、企業のSDGsへの取り組みは、その採用活動、マーケティングへのポジティブな効果が得られる可能性も示した。
・本調査の回答者はSDGsの考えを拒絶しているわけではなく、SDGsの目標に対し、またそれに取り組む企業に共感する姿勢も持っている。
SDGsに関するアンケート調査結果~ 企業のSDGs取組みへの一助として ~

社会的課題に関する生活者意識調査

・さらに、コロナに直接関連しないものも含めると、実にさまざまなアイデアが出ており、生活者の間では、SDGsとの関連性が 高い「社会に役立つアイデア」があふれている。
・SDGsをこれまで知っていた人も、知らなかった人も、「社会に役に立つ」ことを少し意識するだけで、いろいろなアイデアが 生まれてくる。図らずも、コロナが一人ひとりにとって「社会的課題」を考える機会となったようだが、これは企業にとっても 生活者とともにSDGsを進めるまたとないチャンスにあるともいえる。
社会的課題に関する生活者意識調査結果(前編)
生活者発想からのSDGsシーズ

SDGsの重点項目

・SDGsの用語を聞いたことがある人も含めると、認知率は46.7%と、約半分にとどまった。一方、上場企業に勤めている方のうち、57.4%と、全体の6割弱という結果だった。
・非上場企業に勤めている人については36.0%と、上場企業に勤めている人での認知度と比較すると20.4ポイントも低い割合となっている。まだSDGsの用語自体知らない、という方も多いことがわかった。
上場企業と非上場企業で異なるSDGsの重点項目、上場企業のトップは「気候変動に具体的な対策を」、非上場企業は?

意識調査

関連する言葉の意味をどのくらい理解しているのかを「エシカル消費」「SDGs」「ESG投資」「サステナビリティ」「廃プラスチック問題」「フードロス(食品ロス)」について聞いたところ、「内容まで詳細に知っている」「内容をある程度知っている」との回答が多い上位から、「フードロス」(74.3%)、「廃プラスチック」(62.0%)、「サステナビリティ」(18.2%)、「SDGs」(14.6%)、「「ESG投資」(7.2%)、エシカル消費」(5.4%)との結果となった。
エコやSDGsを意識していると思う企業ランキング、3位イオン、2位サントリー、1位は?

認知度調査

2020年5月現在のSDGsの認知度は約33.7%。言葉は聞いたことはあるが内容はよくわからないという人が20.8%、存在すら知らない人は45.4%と、まだ内容まで認知している人の方が少ないという結果に。しかし、2020年1月時点のアンケート結果によるSDGsの認知度19.3%、存在を知らない人65.3%、という結果と比べると、割合としては徐々に浸透してきていることがうかがえる。
2020年1月~5月でSDGs認知度は約14%向上。「SDGsって知ってる?」オズモール会員20~49歳の働く女性にアンケート

投資意欲度ランキング

・投資意欲度の上位ランキングは、次の表のとおり。トヨタ自動車(28.1点)、パナソニック(26.1点)、サントリー(25.2点)、アサヒビール(25.1点)、ヤクルト(24.8点)の順となっている。
・1位がキユーピー(57.4点)。次いで、イオン(55.6点)、トヨタ自動車(55.0点)、花王(52.8点)、味の素AGF(51.1点)、味の素(50.9点)、本田技研(50.0点)という順となった。
SDGs|投資家による投資意欲度ランキング、1位はキユーピー

CSR研究会 報告書

SDGs達成への企業の貢献に対して社会の期待が高まる中、企業活動におけるSDGsを始めとする社会課題解決への貢献による価値創出について、基本的な概念を整理する枠組みを提示するとともに、企業の活動成果の評価を行ってステークホルダーに開示し対話を行うための課題と方向性について調査分析し、世の中に発信する。
令和元年度 CSR研究会 報告書「SDGs達成へ向けた企業が創出する『社会の価値』への期待」に関する調査研究

エアトリ調査

「サステナブルな社会」を実現させるために国連サミットでは「持続可能な開発目標」を指す“SDGs”を採択しました。“SDGs”についての認知を聞いたところ、「内容も知っている」が31.5%、「聞いたことはあるが、内容は知らない」が26.8%と、「サステナブル」よりは若干劣ったものの、“SDGs”についても過半数が「聞いたことがある」と回答しました。
日本が推し進めるべきだと思うSDGs1位は「すべての人に健康と福祉を」 “環境問題”への意識の高さが窺えた一方で、 “ダイバーシティ”への関心は低くなる結果に。 ~エアトリが「SDGs」に関するアンケート調査を実施~

IR活動の実態調査

・情報開示や対話が進展したとの認識が、企業側にも醸成
・非財務情報の開示や投資家との対話は前向きに、IR部門の社内連携に課題も
第27回「IR活動の実態調査」

SDGsのその先

「世界のSDGs達成度ランキング」でみると、日本は年々順位が下がっているようですが、各種SDGs調査をみると、認知度は伸びており、ここからどこまで推進できるか、というフェーズにいると思います。2020年代の10年は“行動の10年”と呼ばれることもあり、認知度の高まりをどのように行動に変換できるのか、で本当のSDGs達成度が見えてくるでしょう。

しかし、大手企業は相変わらず、マッピングや戦略策定ばかりで、具体的な行動を生み出すことがあまりなく、その点は残念に思います。ここからの10年に期待ですね。本当に成果を考えるならば、現実的には、個人とか中小企業ではどうしよもなく、国内最大手の企業群(東証一部)である大手企業が、本気でSDGs推進をしないと、日本として成果を生み出すことはできません。ここがどうなるかですね。

というのも、そもそもESGもSDGsも国連発のコンセプトです。つまり、グローバル視点での対応や情報開示が求められるものです。そのため、基本的に、イシューベースのローカライズは非常に難しいのです。だから、日本企業は169のターゲットや230以上のインジケーターのマッピングや、KGI/KPI化をほとんどしていないのです。怠慢もありますが、そもそも難易度が高すぎるのですなのです。もちろん、では仕入と売上がほぼ国内の企業は、SDGsはタッチしなくてよいかというと、そうとは言わないのですが、そのまま対応させることはほぼ不可能ですよと。

調査をみていると、色々思うところはあるわけですが、そもそも、御社ってSDGs達成のために作られた会社組織ではないですよね。だったら、2030年以降も会社は続いていくので、SDGsをきっかけに2030年以降も見据えた事業展開を検討すべきだし、その過程で実際にSDGsにも貢献していくというのがセオリーでしょう。

まとめ

今回紹介した調査は、SDGsに特化したものから、調査項目の一つにSDGsをいれているものから様々です。今後も確認できしだい、皆様にお伝えできればと思います。

あとは、傾向というほど顕著ではないですが、今までのSDGs調査というと「一般生活者の認知度」が主題になっていたのですが、最近はより具体的な視点(環境、ダイバーシティなど)からみた、SDGs関連調査が増えている印象です。

今後も、官民いろいろなSDGs関連調査をみながら、未来につながる視点を皆様にお伝えできればと思います。それでは、今日はこのへんで。

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