SDGsアワード

先日、日本政府によるSDGs推進表彰「ジャパンSDGsアワード」が発表されましたのでシェアします。

持続可能な開発目標(SDGs)推進本部会合(第4回)及び第1回「ジャパンSDGsアワード」表彰式

民間企業では、サラヤ株式会社、住友化学株式会社、吉本興業株式会社、株式会社伊藤園などが受賞しました。CSR界隈でもSDGsに積極的に取り組んでいた企業として認知が高いので、順当と言えるでしょう。

この第1回のアワードには入っていませんが、味の素・オムロン・富士通・富士ゼロックス・博報堂・東京ガス・SOMPOホールディングス・ソニー・三井化学・三菱電機などもSDGsに積極的に動いているので、来年あたりはここらへんも入ってくる可能性大です。

さて、アワード詳細については、該当記事ページを参照していただきたいのですが、最近で気になるSDGsの動きもあったのでまとめます。

政府のSDGs推進動向

首相官邸の記事によれば、日本の「SDGsモデル」を世界に発信することを目指し、その方向性や主要な取組を盛り込んだ『SDGsアクションプラン2018』を決定しました。具体的には『アクションプラン』において以下を柱として掲げるとともに,政府による主要な取組を打ち出しました。

(1)SDGsと連動した官民挙げた「Society 5.0」の推進
(2)SDGsを原動力とした地方創生
(3)SDGsの担い手である次世代・女性のエンパワーメント

政府がここまでSDGsにコミットメントし企業サイドにも推進している様子をみるに、達成できるかできないかは別として、国内に拠点を置く企業は積極的に対応しなといけなさそうですね。

「(1)」は、具体的にはベンチャー企業支援を含むSDGs経営推進イニシアティブや投資促進の仕組み、SDGsに資する科学技術イノベーションのための国際ロードマップなど、企業の取組を更に後押しする施策を、来年年央までに策定する、とのこと。まぁ、推進委員の先生方はいつものメンバーだと思いますが、注目です。総理は「日本ならではのSDGsモデルを構築を」と発言していますが、どこまで企業サイドに落ちてくるか…。

あとは「女性のエンパワーメント(女性活躍推進)」も本丸ですね。こちらは以前から大プッシュし法整備なども進められてきており、GPIFのESGインデックスにも女性カテゴリのものができたり、SDGsというとても大きな枠組みに見えますが、足元の従業員というステークホルダーにより注意を向けるべきということなのでしょうか。

もちろん首相官邸以外にも経産省・内閣府・農水省・環境省・外務省など、ほかにも経団連などの経済団体もSDGs推進で動き始めています。

SDGsとPPAP

そう言えば、今回のアワードにもピコ太郎氏が参加してました。

難しい話のとっかかりとして、エンタメ要素から入るというのはとても良いのですが、それをもって本質論が語られず勢いとノリでSDGs推進が語られるのは危険だと思います。これは私だけではなく、色々な報道・オピニオン等でも指摘されているとおりです。

多くの企業がSDGsに関する普及活動を積極的に行なっていますが、ファッションとして見られてしまっている側面もあるのが事実。方法論がとても良いだけに、普及活動だけで実際のSDGsに対する成果が伴わないと、課題解決に貢献しないので難しいところです。

SDGsはまだまだ普及期ではないのは重々承知していますが、先進企業から、そろそろアウトカムやインパクトの話にいかないと総理がいうようなことにはなりませんからね。このあたりの話は以下の記事にもまとめていますので、お時間がある方はチェックしてみてください。

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まとめ

日本政府を含めて、社会のプラットフォーマーたちが続々とSDGs推進に舵を切っています。

当然、私のような小規模事業者であってもSDGsを無視することはできないし、企業のSDGs推進を支援させていただく立場としてもあるので、今後も最新動向をキャッチアップしながら、情報を皆様にお伝えできればと思います。

まずは、アワード受賞の企業のCSR報告書をチェックしてどのような開示をしているか確認してみましょう。