CSRウェブサイトも評価対象な「ホームページ充実度ランキング」(2014)

CSRウェブサイト

CSRウェブサイトは56%しか持っていない?

CSRコンテンツは2015年も微増で終わってしまうのでしょうか。

全上場企業3,586社のウェブサイトを調査した「2014年度 全上場企業ホームページ充実度ランキング」が先月発表されていましたのでメモを。

2013年度のランキングと雑感は、『全上場企業のCSRコンテンツを調べたランキング「ホームページ充実度ランキング調査2013」』にまとめてありますので、こちらもあわせて参考にして下さい。

結果からいいますと、総合ランキングは「1位・ソフトバンク、2位・東芝、3位・カプコン、4位・KDDI、5位・TDK」となっています。

CSRにおけるブランディングでも重要なポイントです。ここでは、調査項目の一つでもあるCSRコンテンツ関連の部分を解説させていただきます。

ホームページ充実度ランキング

カテゴリ別ページの設置状況を見ると、コーポレートガバナンス専用ページを設けている企業が全上場企業のうち、38.2%(昨年度:33.7%)、個人投資家向け専用ページ・コンテンツを設けている企業が19.6%(昨年度:17.7%)、経営戦略専用ページを設けている企業が27.4%(昨年度:24.6%)、CSR・環境対応専用ページ・コンテンツを掲載する企業は55.9%(昨年度:54.9%)と昨年に比べて増加しております。

これだけ、世界ではCSRだサスティナビリティだ、といっても全上場企業の約56%しか専用ページを持っていないと。CSR報告書や統合報告書を出せとは言わないけど、せめてウェブページくらいは作って欲しいですね。

コーポレートガバナンスおよびCSRに関する評価項目の評点ポイントが高い企業においても、同様に総合ランキングにおいても上位にランクインする傾向が見られます。専用ページを用意し、各ステークホルダーとの関係などを明記する企業や、年間活動の目標設定・結果報告などを詳細に掲載する企業が引き続き多く、コーポレートガバナンス・CSRへの意識の高さがうかがわれます。なお、今回より新たに調査を開始した「役員の取締役会出席状況」を掲載している企業は、0.7%でした。

昨今のCSRウェブサイト・CSRコンテンツの充実は随分進んできているように思います。これは喜ばしい傾向でしょう。(その品質は別してね)

今回より新たに「統合レポート」について調査を開始しました。ステークホルダー向けに財務情報と非財務情報を統合して報告するということで導入が進みつつありますが、「統合レポート」を掲載している企業は2.1%でした。

2%ってことは、70社程度ということでしょうか。2014年の実際の統合報告書は150社程度とも言われていますし、来年のこの調査では、一気に割合が増えることが予想されます。ただ、トレンドとはいえ、10年間で全上場企業が対応するわけではないでしょうし、それより、CSR報告書くらい出さなきゃ、という担当者の方が多いんじゃないですかね。

データ参照:2014年度 全上場企業ホームページ充実度ランキング

レポート雑感

CSRウェブサイト(CSRコンテンツ)がまだまだ情報の中で孤立してしまっている印象があります。

CSRウェブサイト(CSRホームページ)制作を請け負う会社も、クリエイティブのノウハウはあってもCSRの知識が足りていないことが多いですよね…。餅は餅屋なので、いいといえばいいのですが。CSRウェブサイトランキングってこの調査くらいな気がします。もちろん、CSRの情報開示というアウトカムを評価する人たちは多いですけどね。

CSRウェブサイトのデザインももちろん重要です。ここでいうデザインというのはグラフィックではなく、ユーザーインターフェース(UI)というヤツです。CSR情報は「プロセスと関連性」を重視しなければなりません。“キレイ”なデザインより、ちょっとかっこ悪くても“わかりやすい”デザインが大切っていうわけです。

ISO26000などのフレームワークでまとめるとか、そのなかの課題と実際の活動との対照表を作る企業も増えていますが、全体からすればまだまだ。

CSR活動を報告するだけでは不十分。事業活動とCSRを関連させてはじめて情報開示としての意味が出てきます。そうじゃなきゃ、読者・ユーザーのステークホルダーへの説明にならないでしょ。

数字やファクト自体に意味はありません。コンテクスト(背景)があってはじめて、意味を持つものですから。CSRは特にこの視点が重要だと思っています。

まとめ

CSR報告は、どんどんCSRコンテンツ(CSRウェブサイト)での情報発信がメインとなっていくでしょう。

冊子版はダイジェストとして制作し、フルバージョンをPDF、そして要点や他の情報との連動はCSRサイトで、という形が理想でしょう。

BtoC企業とBtoB企業でも、CSR報告のメインターゲットは異なるでしょうし、一つの答えがあるわけではないので、各社が模索するしかない、というのも本音です。

要は、CSRコンテンツも第三者評価を入れて、PDCAを確立させること。もちろん、CSR活動そのものが一番重要です。そこができていないとCSR報告の品質なんてあがりませんよね。僕ももっと突き詰めていきたいと思います。

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